今回の旅は、「猛暑の中 山梨県の棚田を訪ねる旅」です。
富士山、南アルプス、八ヶ岳等々が見える棚田がありますが、
猛暑の中、山は霞んでいたが、稲たちはスクスクと育っていました。
ここは山梨県・甲斐市・吉沢です。
「吉沢の棚田」です。
通称「御領千枚田」群と言っています。
かっては3ヘクタールで800余枚を超え、
その規模と景観の美しさは関東随一と言われていました。
亀沢、吉沢地区は昔は敷島地区でした。
この千枚田の歴史は古くと1583年に天沢寺(亀沢、吉沢地区)が
徳川氏より賜った「御朱印地」が始まりです。
農民による困難な急傾斜の山林の開拓により今の棚田が生まれました。
幕府の検地による年貢米の取り立ては大変に厳しく、
棚田は年貢の取り立ての区分は「下々田」(田の肥沃度で上田、中田、下田、下々田に区分)でした。
現在、棚田の所有者のみではなく、NPO 法人
「敷島棚田等農耕文化保存協会」が中心となり、棚田の維持と景観の保存を進めています。