同軸ケーブルの製造でアマチュア無線でもおなじみの日本通信電線㈱(大阪市西淀川区)が11月6日に15億円の負債を抱え倒産したようです。ソースはこちら。資金ショートが直接の倒産原因であったようで、現在事業は停止されています。
同社は2VやFB系の同軸ケーブルを製造しており、フジクラより安いためHFを中心にお使いの方が多かったのではないかと思います。
同軸ケーブルをはじめ電線・ケーブル類の製造には銅と合成樹脂が必要ですが、いずれも価格が高騰しているのが現状です。販売価格に転嫁できればいいのですが、電線業界独特の問題(*)で十分に転嫁できなかったのではないかと思われます。
現在のところ今後の情報はありません。
(*)電線業界は大手の「A団」(住友・古河・フジクラ・日立・三菱)と中小零細の「B団」に分かれ、B団の売値はA団より安いのが通常です。従ってB団のメーカーはA団の価格で価格を抑えられてしまいます。フジクラの決算を見る限りフジクラの価格転嫁が遅れ気味のようで、日本通信電線の値上げも難しかったのではないかと考えています。