JARLの理事会議事録がアップされています。原会長の退任意思表明が大きな話題になるのでしょうが、よく読んでみるとAA DXコンテストのログ形式としてCabrillo形式が認められることになるようです。従来のJARL形式が引き続き使えるのか、いつから導入されるのか、等具体的なことは後日公示されると思われます。
Cabrillo形式は従来のJARL形式とはデータフォーマットが大きく違います。特にJARL形式では「バンド」であったものがCabrillo形式では「周波数(kHz単位)」になります。「21」と書いておけば良かったのが「21352」とかになるってことです。
リグをPCでコントロールしていたり、同じ周波数でCQを出し続けている連中はそれでもいいのかも知れませんが、手書きログだったり呼び回り専門だといちいち周波数を記録しないといけなくなります。紙ログへの記入を忘れることも十分あり得ます。これで無効にされたら困りますよね。
もう一つ困ることがあります。JARL形式はExcelでも記入や集計ができますがCabrillo形式はテキストエディタでないと作れません(ちゃんと組めばExcelできるかも知れないが面倒です)。ぶっちゃけ面倒で集計精度も落ちるのです。
私は手書きログから電子ログを起こす際にExcelで記入し、csv形式で出力しています。これを添付してメールすればきちんと通ります。Excelですとマルチの未計上や二重計上が簡単に発見できますし、元々表計算ですからスコアも間違いなく計算できます。JARL形式は工夫すればzlogなんかに頼らなくても高い精度で集計できるんですよね。
グローバルスタンダードが良い物とは限りませんという典型的例の一つですね。私個人は引き続きJARL形式での提出を認めて欲しいと思います。