JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

関西電力を名乗るチェーンメールに注意

2011-03-14 | シャック便り

関西電力の関係者」を名乗る節電のチェーンメールが流れているようですので再度この件についてご案内させて頂きます。このメール、うちの職場でも「見た」という人が非常に多いです。

 
・関西電力管内では十分な発送電量が確保されており、特別な節電のお願いは行っていません。
・関西電力から東京電力に融通できる電力は周波数の違いにより最大120万kWに限られます。
・融通分の電力は各社で確保済みです。関西で節電した分の電力が東京に送られるものではありません。
・正しい情報は関西電力の公式サイトにありますのでこちらを確認して下さい。
・このチェーンメールについては回さない、掲示板等に載せないようお願いします。

 

先日から申し上げている通り、関西は60Hz、東京は50Hzと周波数が異なります。60Hzから50Hzのエリアに電力を融通するためには周波数変換所を通す必要があります。この設備は全国で3カ所しかなく、佐久間の30kW、新信濃の60万kW、東清水の30万kWの合計120万kWです(出典はこちら)。これ以上の電力を融通することはできません。
毎日新聞は100万kWとしていますが、これはWikipediaの丸写しでWiki自体が誤り)

この120万kWという数値は関西電力では新しい原子力発電所である大飯原子力発電所4号機の118万kWとほぼ同じです。原子力発電所1機分しか融通できないのです。関西電力をはじめ60Hzのエリアでは被害がなく、融通分の電力は既に各社の計画に盛り込まれて発送電されています。現在各社は特別な節電をしなくても十分な発送電容量を確保しています。
 

通天閣やグリコの看板が節電のためとしてライトアップを消灯していますが、残念ながら実際の電力ではなく「心(気持ち)」しか送ることができないのが現状です。通常の範囲での節電や気持ちを送ることを否定するものではありませんが、特別な節電を行っても電力を東京に届けることはできないことをご理解下さい。実を結ぶ形での支援をご検討いただきますようお願いします。

 
皆様におかれましては各社の公式情報をご確認の上、冷静にご判断し対応頂きますようお願いします

[60Hzで送電している各社のサイト] ※沖縄電力は本土に送電できないため省略
関西電力 中部電力 北陸電力
中国電力 四国電力 九州電力

コメント
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