10/4(日) 福岡市内→玄界島→福岡市内→伊丹
2日間のため早くも最終日です。お天気・波の高さとも問題なく久々に玄界島に出かけることができそうです。
西鉄バスで博多埠頭に出て8時50分の船で玄界島を目指します。船は「ニューげんかい」。間もなく新しい船に置き換えられるためこれが最後の乗船になりそうです。
5分前で改札が始まり船まで向かうと浮き桟橋の向こうに見慣れない船が。
「みどり丸」とあります。操舵室後方には福岡市の市章があり「博多-玄界島」というプレートも確認できます。近くにいた市営渡船の係員に聞いてみたらこの「みどり丸」が「ニューげんかい」の後継になるそうです。
「みどり丸」という名前は玄界島に伝わる百合若伝説に因んでいると思われます。百合若伝説についてはこのあたりの説明を読んでもらえればと思いますが、部下の策略で玄界島に取り残された豊後の百合若が飼っていた鷹の緑丸を通じて国元の現状を知り、壱岐の船団の力を借りて島を脱出し復讐を果たしたというものです。
力尽きた鷹の緑丸は島で手厚く祀られ、玄界島には今も小鷹神社という神社があります。そういう意味では玄界島にぴったりの船名ですよね。
「みどり丸のデビューは11月頃になりそう」とのことでした。それでは引退間近の「ニューげんかい」に乗りましょう。
ニューげんかいにも緑丸をイメージした鷹のイラストが描かれています。
定刻の8時50分に博多を出航しました。
博多湾は博多港内の防波堤・能古島で3つに区切られ、玄界島に近づくにつれ波が高くなり揺れ方が違ってきます。玄界島を抜けると玄界灘となりますが、玄界灘に出る福岡市営渡船は小呂島行きだけです。
今日は波がややあり、能古島を抜けると揺れてきます。まぁ10分前後なので十分耐えられます。
玄界島に到着。いつもの場所は7MHzのフルサイズダイポールを張れないため海岸沿いに場所を探してみます。
長年使っていないであろう柵の柱を発見。確かめてみたらしっかりしていたのでこれを利用します。
10時に7MHzからスタートです。今日は1エリアまで聞こえているようです。とりわけ強いのが3エリアで、59+で聞こえてきます。スタート20分で20局と快調です。
しばらく玄界島からでていなかったこともあって「玄界島ファーストです」という方が意外多かったです。アンテナのビーム方向もFBなのかよんどん呼ばれます。
しかしながら11時を回ると7MHzは急に近距離中心になります。3エリアあたりが精一杯になります。
帰りは12時10分の船ですから11時30分頃に終了するつもりです。ところが11時10分頃に突然500Hz上で山口県下松市の移動局がCQを出し始めます。空き周波数かの確認もやらずSSBで500Hz差、しかも山口県からCQを出せばQRMになるのは分かりきったことです。周波数分捕り目的でしょうから無視して進めます。
向こうにはどうやらHLの局が呼んできたものの、当然ながらQRMでまともにコールサインを確認できずQSO不成立に終わったようです。さすがに諦めてQSYしてゆきました。コールサインを公開するのは控えますがたぶん確信犯であり常習犯でしょう。こんなことするかねぇ?と思いますけどね。
迷惑な局がいなくなり終了までの間に少し局数が伸びて終了時間となりました。玄界島からは7MHzで61局でした。
帰りの船に乗りましょう。
これが私にとって「ニューげんかい」への最後の乗船となります。2005年の福岡県西方沖地震の際には避難船としても活躍し島を支えてきた船でした。
博多埠頭到着後バスで博多駅に向かいました。バスは大博通りを通るのですが、先日ブラタモリの博多編でやっていた通り微妙な起伏があるんですね。博多駅側にあった砂州と呉服町駅付近の砂州を結ぶ形で秀吉が作らせた道が大博通りの原型なんだそうで、その名残が起伏として残っているそうです。そもそも起伏があることすら気にしてませんでした。
博多駅からは地下鉄で空港へ。搭乗手続きをして機材を預けておきました。もちろんまだまだ時間があるため二日市温泉に行ってみます。
博多湯が新しく源泉でいれたコーヒーを売り出したようです。ここのお湯は飲めるそうで持ち帰りもやっていますからコーヒーとは考えましたね。ゆっくり疲れを取りました。
二日市の駅に戻りました。いくつかお店が入っており前々から「おいしい」と聞いていた唐揚げ屋さんで唐揚げを買ってみました。奥の方で飲みながら食べることもできるそうですが持ち帰りとしました。少しオマケしてくれました。梅ヶ枝餅も買って博多に戻りましょう。
空港に戻りJAL2058便に乗って帰宅しましょう。CRJなのでバス連絡となりおまけに満席と困った飛行機です。あ、福岡空港の連絡バス業務を西鉄バスが請け負ったようです。もちろんニモカのカードリーダーは撤去されているのですがタッチせずにバスに乗るのは何となく変な感じです。
全員乗ったはずなのに飛行機のドアを閉めず全然出発しようとしません。数分して機長から「左のエンジンから数滴の油漏れが確認されました エンジン作動中は油漏れがないため再度エンジンを起動させ油が漏れていないことを確認してから出発します」とアナウンスがありました。なるほど整備士が行ったり来たりして慌ただしくしています。
そういえば2日前の10/2に伊丹空港で全日空のエアバスA320のエンジン部品が脱落し滑走路に散乱させるトラブルを起こしています。このときヤフコメなんかでは全日空ファンが飛行機を急ブレーキで停止させた機長を賞賛していましたが、よく考えれば整備士が出発前の点検で異状を見つけられなかったってことですよね。ということで今回のJALの整備士は安全を考えればきちんと仕事をしているのではないかと思います。
逆に全日空は大丈夫かなと思います。2058便の連絡バスがエプロンを走行中に全日空のトーイングカー(飛行機を後ろに押す自動車)が安全確認せず突っ込んできましたし、今後全日空は「義務とされていないから」との理由で整備士による点検を省略することを検討しているようです(国内ではJAL、JTA、SFJの3社のみ今後も維持するとのこと)。全日空の会社全体に安全軽視の風潮があるのかも知れないなぁと感じます。大きな事故が起きる前には必ずこういったことが積み重なっています。社内を引き締められるかだと思います。
ということでエンジンの確認作業を待っていたら何と「気分が悪いから飛行機を降りたい」と申し出る客が出てきて降りてゆきました。450回以上飛行機に乗っていますが、こういった客に出くわしたのは初めてでした。
なんだかんだ起きた2058便ですが離陸後は順調で無事伊丹に到着しました。
2日間合わせて183局でした。ありがとうございました。次回福岡は12月中頃の予定です。よろしくお願いします。
2日間のため早くも最終日です。お天気・波の高さとも問題なく久々に玄界島に出かけることができそうです。
西鉄バスで博多埠頭に出て8時50分の船で玄界島を目指します。船は「ニューげんかい」。間もなく新しい船に置き換えられるためこれが最後の乗船になりそうです。
5分前で改札が始まり船まで向かうと浮き桟橋の向こうに見慣れない船が。
「みどり丸」とあります。操舵室後方には福岡市の市章があり「博多-玄界島」というプレートも確認できます。近くにいた市営渡船の係員に聞いてみたらこの「みどり丸」が「ニューげんかい」の後継になるそうです。
「みどり丸」という名前は玄界島に伝わる百合若伝説に因んでいると思われます。百合若伝説についてはこのあたりの説明を読んでもらえればと思いますが、部下の策略で玄界島に取り残された豊後の百合若が飼っていた鷹の緑丸を通じて国元の現状を知り、壱岐の船団の力を借りて島を脱出し復讐を果たしたというものです。
力尽きた鷹の緑丸は島で手厚く祀られ、玄界島には今も小鷹神社という神社があります。そういう意味では玄界島にぴったりの船名ですよね。
「みどり丸のデビューは11月頃になりそう」とのことでした。それでは引退間近の「ニューげんかい」に乗りましょう。
ニューげんかいにも緑丸をイメージした鷹のイラストが描かれています。
定刻の8時50分に博多を出航しました。
博多湾は博多港内の防波堤・能古島で3つに区切られ、玄界島に近づくにつれ波が高くなり揺れ方が違ってきます。玄界島を抜けると玄界灘となりますが、玄界灘に出る福岡市営渡船は小呂島行きだけです。
今日は波がややあり、能古島を抜けると揺れてきます。まぁ10分前後なので十分耐えられます。
玄界島に到着。いつもの場所は7MHzのフルサイズダイポールを張れないため海岸沿いに場所を探してみます。
長年使っていないであろう柵の柱を発見。確かめてみたらしっかりしていたのでこれを利用します。
10時に7MHzからスタートです。今日は1エリアまで聞こえているようです。とりわけ強いのが3エリアで、59+で聞こえてきます。スタート20分で20局と快調です。
しばらく玄界島からでていなかったこともあって「玄界島ファーストです」という方が意外多かったです。アンテナのビーム方向もFBなのかよんどん呼ばれます。
しかしながら11時を回ると7MHzは急に近距離中心になります。3エリアあたりが精一杯になります。
帰りは12時10分の船ですから11時30分頃に終了するつもりです。ところが11時10分頃に突然500Hz上で山口県下松市の移動局がCQを出し始めます。空き周波数かの確認もやらずSSBで500Hz差、しかも山口県からCQを出せばQRMになるのは分かりきったことです。周波数分捕り目的でしょうから無視して進めます。
向こうにはどうやらHLの局が呼んできたものの、当然ながらQRMでまともにコールサインを確認できずQSO不成立に終わったようです。さすがに諦めてQSYしてゆきました。コールサインを公開するのは控えますがたぶん確信犯であり常習犯でしょう。こんなことするかねぇ?と思いますけどね。
迷惑な局がいなくなり終了までの間に少し局数が伸びて終了時間となりました。玄界島からは7MHzで61局でした。
帰りの船に乗りましょう。
これが私にとって「ニューげんかい」への最後の乗船となります。2005年の福岡県西方沖地震の際には避難船としても活躍し島を支えてきた船でした。
博多埠頭到着後バスで博多駅に向かいました。バスは大博通りを通るのですが、先日ブラタモリの博多編でやっていた通り微妙な起伏があるんですね。博多駅側にあった砂州と呉服町駅付近の砂州を結ぶ形で秀吉が作らせた道が大博通りの原型なんだそうで、その名残が起伏として残っているそうです。そもそも起伏があることすら気にしてませんでした。
博多駅からは地下鉄で空港へ。搭乗手続きをして機材を預けておきました。もちろんまだまだ時間があるため二日市温泉に行ってみます。
博多湯が新しく源泉でいれたコーヒーを売り出したようです。ここのお湯は飲めるそうで持ち帰りもやっていますからコーヒーとは考えましたね。ゆっくり疲れを取りました。
二日市の駅に戻りました。いくつかお店が入っており前々から「おいしい」と聞いていた唐揚げ屋さんで唐揚げを買ってみました。奥の方で飲みながら食べることもできるそうですが持ち帰りとしました。少しオマケしてくれました。梅ヶ枝餅も買って博多に戻りましょう。
空港に戻りJAL2058便に乗って帰宅しましょう。CRJなのでバス連絡となりおまけに満席と困った飛行機です。あ、福岡空港の連絡バス業務を西鉄バスが請け負ったようです。もちろんニモカのカードリーダーは撤去されているのですがタッチせずにバスに乗るのは何となく変な感じです。
全員乗ったはずなのに飛行機のドアを閉めず全然出発しようとしません。数分して機長から「左のエンジンから数滴の油漏れが確認されました エンジン作動中は油漏れがないため再度エンジンを起動させ油が漏れていないことを確認してから出発します」とアナウンスがありました。なるほど整備士が行ったり来たりして慌ただしくしています。
そういえば2日前の10/2に伊丹空港で全日空のエアバスA320のエンジン部品が脱落し滑走路に散乱させるトラブルを起こしています。このときヤフコメなんかでは全日空ファンが飛行機を急ブレーキで停止させた機長を賞賛していましたが、よく考えれば整備士が出発前の点検で異状を見つけられなかったってことですよね。ということで今回のJALの整備士は安全を考えればきちんと仕事をしているのではないかと思います。
逆に全日空は大丈夫かなと思います。2058便の連絡バスがエプロンを走行中に全日空のトーイングカー(飛行機を後ろに押す自動車)が安全確認せず突っ込んできましたし、今後全日空は「義務とされていないから」との理由で整備士による点検を省略することを検討しているようです(国内ではJAL、JTA、SFJの3社のみ今後も維持するとのこと)。全日空の会社全体に安全軽視の風潮があるのかも知れないなぁと感じます。大きな事故が起きる前には必ずこういったことが積み重なっています。社内を引き締められるかだと思います。
ということでエンジンの確認作業を待っていたら何と「気分が悪いから飛行機を降りたい」と申し出る客が出てきて降りてゆきました。450回以上飛行機に乗っていますが、こういった客に出くわしたのは初めてでした。
なんだかんだ起きた2058便ですが離陸後は順調で無事伊丹に到着しました。
2日間合わせて183局でした。ありがとうございました。次回福岡は12月中頃の予定です。よろしくお願いします。