移動耳より情報

[浜島航路が９月末で廃止]
志摩マリンレジャーが三重県の英虞湾で運航している浜島航路（賢島－御座－浜島）が９月末で廃止されることになりました。道路整備が進んだこと、観光客の減少で乗客が落ち込み採算が取れないことが理由だそうです。なお御座・浜島とも本土の港であるため今回の廃止で行けなくなる離島は生じません。

浜島航路は1950年に就航、現在は旅客船により１日４往復が運航されています。同社が運航する和具航路（賢島－間崎－和具）は運賃を引き上げるものの引き続き運航するとのことです。


[久米島町がジェットフォイルの運航実験を実施]
沖縄の久米島町がジェットフォイルの運航を目指した実証実験を行いました。

久米島へは現在RACの飛行機か久米商船のフェリーがありますが、高速船を新たな交通手段として検討してきました。一時は三胴高速船案が出たものの費用が高いことから断念しています。

今回の実証実験では鹿児島商船から「トッピー３」を借り、第一マリンサービスに運航を委託して行われています。那覇泊－久米島兼城間を90分で結ぶことが可能との結論を得た模様です。

しかしながらジェットフォイルは航空機並みの保守水準が必要で、沖縄には保守できる造船所がないため保守費がかさむと考えられますし、運賃も飛行機並みになることが予想され採算面で厳しいと考えられます。


[芸備線のラッピング列車構想にブーイング]
廃止が取りざたされるＪＲ芸備線の乗客を増やそうと広島カープのラッピング列車を走らせる構想を沿線の庄原市の有志が明らかにしました。ところがそのあまりにも安直な構想に対しネットニュースを中心に大きなブーイングを受ける結果となりました。

・通学を中心とした日常の利用を増やすのは限界があり、観光客を呼びたい。
　→かつて可部線末端区間の存廃問題の時にJRから「日常利用を増やさなければ存続できない」と突きつけられていたのにまた観光客頼みになっている

・並行する高速バスに「カープバス」があり、これから着想した。
　→あまりにも安直なパクリではないか

・費用は「たる募金」で集める
　→自力で用意できないのか

という風に安直で他力な構想に対しダメ出しが多数寄せられる形となりました。JRが求めているのは「第三セクター化によるJRからの切り離し」や「公設民営化（線路や駅施設などを地元が保有し運行のみJRが行う）」であって、このようなラッピング列車ではないはずです。