2015年8月10日(月)
鳳凰山2日目は薬師岳小屋からスタートする。小屋の朝食は5時半。4時を過ぎると周りが騒がしくなってきたが早く起きても仕方がないので我慢して寝ていた。窓の外が薄暗くなってきたようなので起き出すと、小屋の中はひっそりとしていた。朝食までには時間があるので、みんなご来光を見に行ったようだ。予定していなかったが、小屋にいても仕方がないので外に出る。薬師岳より砂払岳のほうが近いので登ってみると何人かの先客が日の出を待っているところだった。日の出前から360度の展望が広がっている。ほどなく東の空が赤みを帯びてきて日の出が始まった。小屋で寝ころんでいるより来てよかった。ご来光を満喫し小屋に戻って朝食をいただく。
日の出、左の山塊は金峰山あたりか
朝日に輝く白峰三山
富士山もバッチリ
ゆっくりと準備をして6時に小屋を出る。薬師岳は昨日山ランを終了しておいたのでスルーして観音岳に向かう。観音岳(2840m)は鳳凰三山の最高峰である。430mhzでCQを出すが応答はない。ワッチすると多くの局が入感しているのに寂しい限りだ。会話の内容からちゃんとしたアマチュア無線局と思われる局を見つけてブレイクを入れ、無理やり交信をお願いする。麓の南アルプス市を車で移動中のJO1PYV局と笛吹市のJH1OZW局であった。感謝の中で観音岳の山ランを終了する。
薬師岳の標識を見て二日目の縦走が始まる
観音岳への道
縦走路から薬師岳を振り返る
八ヶ岳や蓼科山をズームで
観音岳山頂
次のポイントは赤抜沢ノ頭(2750m)。縦走路から地蔵ヶ岳に向かう分岐にある。ピークは分岐のやや手前で目印はない。ここでは430mhzで駒ケ根市移動のJH0HST局と交信することができた。
観音岳から少し下ったところのお地蔵さん
タカネヤハズハハコ?
赤抜沢ノ頭
分岐から少し下り賽の河原を通って地蔵ヶ岳に登る。山頂付近はオベリスクと言われる岩の塊である。山頂は巨大な二つの岩が向き合っていて間にロープがかけられているが、ちょっと登る気にはなれない。地蔵ヶ岳の登頂はこれで良しとして50mhzをセットし、小美玉市のJQ1JNY局やEスポで入感していた札幌のJE8CRA局と交信した。
分岐の標識にアカヌケ沢の頭と表示が
地蔵ヶ岳のオベリスク
賽の河原から甲斐駒ヶ岳とアサヨ峰
オベリスクの先端にはロープがかかっている
これで鳳凰三山での山ランを無事終了し、赤抜沢ノ頭に戻って下山にかかる。鳳凰峠の途中にあるピークは高嶺(2779m)。山頂には三角点があり、360度の展望が広がる。50mhzを聞くと目の前に見える仙丈ケ岳に登っているJA0SEH局が聞こえたので交信いただき、白鳳峠に向かって下山する。
登山道の花
高嶺と北岳
高嶺山頂と白峰三山
高嶺三角点
ハイマツ帯の長い下りを進み樹林の中に入ったと思うとようやく白鳳峠だった。時間的に余裕がありそうだったので、小休止して赤薙沢ノ頭に向かう。この尾根道は早川尾根と言われ甲斐駒ケ岳に続く道だが、白鳳峠から先はこれまでとは違って踏み跡も薄く倒木なども見られる道であった。赤薙沢ノ頭(2553m)は展望の良いピークだが、目印は見当たらなかった。茅野市移動のJA1CQA局と交信し予定のピークをすべて完了することができた。
白鳳峠の標識
赤薙沢ノ頭
赤薙沢ノ頭から北岳
白鳳峠まで戻り広河原への急な道を下る。はじめはゴーロと言われる岩のゴロゴロした道で、それが終わると白鳳峠のシラビソ林と言われる県有林の中を下る。広河原発のバスの時間を気にしながらではあるが、急ぐと怪我をしかねないので慎重に下る。コースタイム通りの時間をかけて南アルプス林道の登山口に下山。広河原のバスターミナルまで戻ると北岳から下山した登山者で賑わっていた。15時10分発のバスに乗り、夜叉神の森の駐車場で下車。芦安の金沢山温泉で汗を流して今回の山ランを無事終えることができた。
白鳳峠からの下り
広河原のバス停、行き先別に3列に並ぶ
コースタイム(休憩、無線の時間込み)
5:55 薬師岳小屋 → 6:32 観音岳 6:50 → 7:53 赤抜沢ノ頭 → 8:28 地蔵ヶ岳 → 9:28 赤抜沢ノ頭分岐 → 10:11 高嶺 10:42 → 11:25 白鳳峠 → 11:45 赤薙沢ノ頭 12:19 → 12:33 白鳳峠 → 14:30 白鳳峠登山口 → 14:45 広河原インフォメーション