Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

本「食事の文明論」

2014-05-19 09:40:24 | Book
石毛直道著「食事の文明論」を読了。
ユトレヒトの古本屋で見つけて購入しました。中公新書です。
いろんな土地の食事の違いが書かれているのかなと思って買ったのですが、あまり面白くなかったです。
でもところどころ知らない事実が書かれていて、そこは良かったです。
例えば、以前は食事は手でしており、フォークの出現は16世紀になってヨーロッパで始まり、普及するには17世紀後半だとのことでした。日本で箸を使う風習はすでに古墳時代にはあったとのことですから、それに比べればフォークの使用ってかなり最近のことですね。イタリアではスパゲッティを手づかみで食べている絵が残っているそうです。
以前に出会ったケニア人の女性が魚を一切食べない人でした。魚が嫌いというのではなくて、いままで食べたことがなく、一切食べないのです。この本の中で、アフリカの放牧や狩猟を主とする部族では魚を食べることがタブーとなっているという記述があり、納得がいきました。宗教がらみで、豚を食べない、牛と食べないというのは知っていますが、魚を食べないという人々をいるのだと知りました。
1982年が初版の本なので内容的にも少し古い感じもしました。
体調は良好です。