Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

クラシックコンサート:Peter Eötvös+五嶋みどり@Vredenburg(ユトレヒト)

2014-02-21 10:50:26 | Concert
五嶋みどりの演奏が聞けるとあって、すぐにチケットを買いました。
彼女の演奏を生で聴くのは2回目。一度目はずいぶん昔で、3階席だったので、あまりよく聞こえませんでした。
CDを何枚か持っていて、何度も聞いているので、チャイコフスキーやドボルザークの協奏曲は彼女の音が頭にこびりついています。
今回は、Peter Eötvös(ペーター・エトヴェシュ)の70歳の記念コンサートで、彼がMidori(五嶋みどり)のために書き下ろした「DoReMi」という協奏曲のオランダ初公開で、同時にオランダのラジオでライブ放送もされました。
エトヴェシュは、 シュトックハウゼンやブーレーズとも親交がある、現代作曲家です。指揮者としても活躍しており、今回のプログラムの指揮者でもあります。とても気さくな感じのおじさん風でした。
オーケストラは、Radio Filharmonish Orkest(オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団)。
演奏曲は、
Kodály - ガランタ舞曲(1933年)
Peter Eötvös - バイオリン協奏曲 DoReMi (2012年)
Bartók - 管弦楽のための協奏曲(1943年)
でした。
エトヴェシュはハンガリー人なので、この日はハンガリーの作曲家の作品ばかりとなりました。
Kodály(コダーイ・ゾルターン)のガランタ舞曲は、舞曲というだけあって、身体がリズムと共に動いてしまうような快活なパートがあり、とても楽しめました。
「DoReMi」は現代音楽って感じの曲で、音の響きが楽しめ、いろいろな楽器の音の驚きを味わっているうちにどんどん時間が経っていく様でした。タイミングが難しそうな曲でしたが、バイオリンはとても丁寧に時には深く、時には軽やかに、細心の心遣いがこもった演奏でした。ビオラとの協奏部分など、美しかったです。また、ところどこに聞こえる「ドレミ」の音が、ユーモラスに響きました。全体で30分弱くらいの曲でした。
コンサートは、20:15分からでしたが、19:30から解説がありました。解説者が、このコンサートの見どころについて話すのですが、途中で五嶋みどりさんが登場し、インタビューの形で英語で「DoReMi」について、いろいろ話してくれました(写真)。コンサート前のこの解説の時間に、わざわざ登場してくれる音楽家はほとんどいないので、すごいなあと思いました。
私は、「DoReMi」はとても良いと思いましたが、現代音楽的色彩が好きではないクラシックな聴衆もいたと思います。会場は7、8割の観客でした。
体調は良好です。最高気温が10度くらいあって、太陽がぽかぽかと感じられ、暖かいなあと思います。クロッカスなど春の花が咲き始めています。


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