旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

冬枯れの風情を味わう

2020年01月19日 16時50分15秒 | 庭について考えた事

今朝のNHK「趣味の園芸」で冬の宿根草ガーデンを特集していました。
冬には宿根草を地際で刈り込んでしまうのでどうしても庭風景が淋しくなってしまう、という相談にガーデナーが出した答えは・・・
「花がらを残し、植物の命の輝きが冬も感じられる庭を作る」

これまで「枯れたら切る」のが基本とされてきました。
花がらやシードヘッドを残すと本体の株が弱ってしまう可能性があるからだし、見た目が汚いからでしょうか。
しかし実は枯れた風景にも味わいがあり、季節を映して光を放つ場合もあります。
植物の植え方や育て方中心のNHK「趣味の園芸」で、こうした枯れた風情を丁寧に紹介するのは稀なのでは。
新しい価値観の提案は、これからのガーデン作りや観賞に影響を及ぼすに違いありません。
暖地では綺麗な枯れ美が望めないことが多いけれど、考え方は尊重できますし、枯れ美が好きな私としては嬉しい傾向です。
少しずつでも全国に広がることを願っています。

我が庭の枯れ美たち

アナベル


コバノズイナ


クレマチス


アジサイ・エンドレスサマー

 

我が家の冬バラ 

 

昨日は雪が舞い散る寒い一日でしたが、今日の日中は一転早春のような陽射しで暖かでした。
テニスをしていても気持ち良く汗をかける日が真冬にあるとはね、ラッキー

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ガーデンの新潮流~FIVE SEASONS  The Gardens of Piet Oudolf

2019年01月21日 15時01分14秒 | 庭について考えた事

昨日は横浜へ世界的ガーデンデザイナーであるピィト・アゥドルフ氏のドキュメンタリー映画「FIVE SEASONS  The Gardens of Piet Oudolfを観に行きました。

パンフレットによるとアゥドルフ氏は「現代のガーデンデザイン界 最高峰」だそうです。
一番有名な(私でさえ知る)作品はニューヨークの「ハイライン」のデザインと植栽。
荒れ果てた約2.3キロ旧高架貨物線路を世界的な空中庭園にしました。
そのナチュラルな植栽に世界が感嘆したのでしょう。
以前から色々な雑誌に取り上げられた写真や記事を目にしていたし、アメリカ映画のワンシーンでも見かけました。
特に秋の枯れ草色が多めになったガーデンの様子が印象的だったので、覚えていました。
その様な独特のセンスの持ち主である71歳のガーデンデザイナーのドキュメンタリー映画。
庭もたっぷりみられるに違いない
と思って、ボタニカルな日本画を描く友人を誘って出かけました。

会場入り口にはポスターとオゥドルフ氏好みの植物が展示されていました。
期待が高まるな

会場の入り口横のホールでは、氏の作品のデザイン画や本の展示がありました。
デザイン画はSNS等のアップ禁止なので、当ブログでは見られませんが、ち密でカラフルで美しいデザイン画でしたよ

頂いた小冊子にはオゥドルフ氏のデザインした世界のガーデンが紹介されていました。
いつかまた海外旅行に行くことがあったら、一度は訪れてみたいと思うガーデンばかりです。

一時間ほどのドキュメンタリー映画の中では、オゥドルフ氏のデザインした庭と氏の考え方や感じ方が丁寧に映像化されていたように感じます。
私が印象に残ったオゥドルフ氏の言葉をザックリと少しだけ
「自分はダッチウェーブとかナチュラリスティックとか言われるけれど、自分が良いと思うものをやっているだけ」
「庭は舞台で、自分は植物を舞台に上げているだけ」(この言葉がシェークスピアぽくって
「枯れた姿(deathと言っていたような)にも美しさがある」

「本当の美しさを探求していけば、はじめは気付かなかったところにも、美しさをみいだせる」
には「journey」という表現があって、あ~旅なんだな~なんて感激
詳しくは下記のURLにて予告映像をご覧ください。
https://www.facebook.com/fiveseasons.yokohama/?__tn__=k*F&tn-str=k*F
秋から始まり秋で終わる五つの季節の美しさを、予告でも感じられます。

オゥドルフ氏は、学校でデザインや植栽を勉強したわけでなく、色々な職業を経験した後、たまたまガーデンセンターに勤めたのが切っ掛けで、この世界に入ったそうで、私はそのことに驚き、そして感激しました。
だから今までにないオリジナリティ―のある庭ができたのではないか
「自然の中で見たいけれど決して見られない、自分が自然の中で見たい景色を作っている」
その言葉で、ハッと「陽殖園」の高橋武市さんを思い出したり。
そして、学校で学んでいないのを何ら卑下することなどないのだ、と確信しました。
自分は自分の信じる道を進んで良いのだと

春から初夏の生き生きとした美しさもさることながら、秋の花が終わった後の枯れた植物の存在感に心惹かれるようになったのは、自分が歳を取ってきたせいか、長年ガーデニングをしてきたせいか・・・
71歳のオゥドルフ氏が「人生の秋」なら、今の私は「初秋」でしょうかね~
これからまだまだ輝けるかしらん

 

映画の後、のディスカッションも拝聴。
テーマは「自然味あふれる魅力的な植栽のある街へ」
公共の場とナチュラルな植栽の融合についてを多方面から話し合われていたような気がします。
登壇者のお一人が「都会が地球温暖化に、より気を付けた植栽を」と仰っていたのが印象的でした。
街づくりに生かせたら素晴らしいですね。

横浜の新港中央広場(旧ジャクリーンガーデン)が一番イメージに近いかもしれないな~

 

この様な素晴らしい映画に出会える機会を作ってくださった方々に、心から感謝
友人には「輝く蜘蛛の巣」の絵を描いてほしいわ

また一つ勉強した一日でした。

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平成30年をザックリ振り返る~私と庭と出来事と

2018年12月27日 15時07分10秒 | 庭について考えた事

今年も一年が終わろうとしています。
年々一年が短く感じるのは、感動が少ないからなのでしょうか

1月は「花いけバトル」を観に行きハーバリウム作りを習い
2月はギャザリング風寄せ植えなど作り、
3月はアチコチにチューリップやスイセンを見に行き、
4月には、NHK「趣味の園芸」にて私のミモザの写真が紹介されました


5月は公園やYEGのバラのお世話(ボランティア活動)で忙しく過ごし、5年目の庭は華やかになりました。



6月はイギリスのガーデン巡りへ
初めて訪れるガーデンも多く、感動の旅となりました


7月は横浜みなとみらいで屋形船体験をし
8月は北海道の実家の庭(オロロンガーデン)のリメイクに取り組みました


9月は「相棒コンサート」で感動し、初めて銀座に泊まりました。
10月は北海道の秋のガーデンの魅力を再発見
今後は秋の北海道ガーデンの素晴らしさを発信していこうと思いました。


11月は2CELLSのコンサートに行き、誕生日を迎え、
12月は東京夜景ツアーに参加し、娘たちには還暦のお祝いをしてもらいました。
平成最後の年に還暦を迎えるなんて忘れがたい思い出になりました。

こうして振り返ってみると、近年で一番盛りだくさんだったように感じます。
懸賞にも当たったし、映画も観たし、美術館へも出かけたし
ガーデン巡りは少なかったけど、イギリスへ行けたので良しとしましょう

来年はどんな年になるでしょうか
今年以上に充実した時間を過ごせるよう健康に気を付けながら、自分の「好き」を極めていきたいと思います。

寄せ植えに「イコロの森」の木のリス達と札幌軟石の「香る家」を置いてみました。
ほのぼの~

 

明日より当ブログは一週間ほどお正月休みに入ります。
その間は、真面目に家事に取り組みます

来年も「旅するガーデナー」をよろしくお願いいたします。
皆様、良いお年をお迎えください

 

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私は「旅するガーデナー」

2018年11月27日 16時41分39秒 | 庭について考えた事

しばらく前から、タイトルの(仮)を外すタイミングをうかがっておりました。
ガーデナーとしてプロではありませんが、ボランティア活動を通して少し自信がつきましたし、ガーデニング同様、ガーデン巡りもライフワークになりました。
今月誕生日を迎え区切りの良い年齢になったので、これを機会に、本格的に「旅するガーデナー」と名乗ることにしました。

タイトルバックの写真を今までに旅&お出かけしたガーデンに変えてみました。
時々写真を入れ替えて楽しもうと思います。

今までも結構自由でしたけど これからはもう少し多めに自由に ガーデニングとガーデンの旅をして行こうと思います。
これからも、どうぞよろしくお願いします

 

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ナチュラルガーデンの除草とは

2018年08月20日 16時20分07秒 | 庭について考えた事

一昨日、急に涼しくなったので、これ幸いと午後から除草に明け暮れたら、体がすっかり失速して、翌日までダル・オモ状態に
やり過ぎ注意ですね。

ウチの庭はローメンテナンスで環境に優しいナチュラルガーデンを目指していますし、まぁそれなりに形になってきたと自負しております。
ナチュラルガーデンだからと言って、ただ自然に任せれば良いというものではない、と考えています。
私の目指すナチュラルガーデンは、あくまで「ナチュラルに見えるガーデン」といったところかな。
人の手が作る究極のナチュラルガーデンは「植栽からして違う」と考えているし、まだ自分はそこまでの域に達していない、と自覚しています
しかし「古びた風雑貨や木製扉等を置いて、ナチュラルガーデン風~」と称している庭とは全く違いますからあしからず。

話を戻して、除草について

庭にびっしりと宿根草が根付いてくれたので、除草と言っても、雑草の類は少ないです。
我が家の除草のほとんどは、茂りすぎるグランドカバープランツや宿根草のコントロール

ヒメイワダレソウの可愛い花やルブスのオーレア(黄緑色)の葉やユーパトリュームの紫の花は好きですが、茂りすぎると、他の植物の光を奪ったり、虫の湧く原因になったりするので、除草します。
アプローチに敷いているレンガやタイルを緑に覆っているのも、涼しげな風景として好きですが、次の季節を新たな気持ちで迎えるためにも除草します。

ユーパトリュームを引き抜いた玄関前。
ツワブキ、ハクリュウ、矮性コニファー等の葉が生き生きと見えてきました。
ヤマアジサイにも陽が当たります。

ホトトギスの蕾も発見しました


玄関前からバラのアーチの下をくぐってメインガーデンへのアプローチも、ヒメイワダレソウやイブキジャコウソウを除草したら、煉瓦やタイル、ミヤコワスレや芝桜などがみえてきました。
来春咲く宿根草に、もっと光を


除草してみると、バラのアーチ下のラミウムが枯れていました
北海道から帰宅したころはまだ斑入りの葉が見られたと思うのですが・・・
我が家では短命な宿根草なのかもしれません。
その脇で、白いイングリッシュ系のラベンダーが咲いていました。


ルブスは葉色も好きですが、棘があるのでよそ猫(他所様の猫)の侵入防止に庭のアチコチに植えています。
ルブスの茂みはソロリソロリと歩いているから、それなりに効果はあるかと思います。
ただ、茂りすぎるので定期的に引き抜いています。
今回は、秋から成長し始めるであろうヘレボルスに光をあてるため。
ヘレボルスは真夏の直射日光が苦手なので、ルブスの茂みで陰を作って養生しているのです。
よそ猫が庭を行き来しなければ、これほどまでにルブスは植えていないでしょうけど



ブラックレースフラワーの枯れた株を引き抜いたら、ガーデンダリアとリシマキア・リッシーが綺麗に見えます。


植物の枯れた姿も好きだし、自由に育っている様子も微笑ましいのですが、汚らしく見えては本末転倒
(基準は人ぞれぞれにしても)

「雑草を生やして【ナチュラルガーデン】なんて言ってはいけません(by 河合先生)」

「草取りが大変ね」と言う方もいらっしゃいますが、結構草取りが好きなもので、私。
除草した後を振り返ると、スッキリしていて達成感があるの

先日玄関前を除草していたら、夕刊の新聞配達員さんが、
綺麗になりますね」と声をかけてくれました。
そんな風に言ってもらえるのが、労いの言葉より、嬉しいです

来るべき秋花に向けて、今、除草のシーズンです

 

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好きな花色に囲まれる幸せ

2017年03月22日 11時25分44秒 | 庭について考えた事

今日は晴れましたが北風が冷たくて、気温が高い割に春らしくないかも。

庭の花色について、色々考えがあるでしょうけど、新庭で一から庭づくりをすることになったので、好きな花色の植物だけを植えました。
それが黄色&白&青なの。

築山はスイセンの黄色&白、ネモフィラベロニカオックスフォードワスレナグサの青とラムズイヤーなどの銀葉(白)で構成されています。
自己満足の極み


隣家側も同様で、スイセンの黄色&白クロッカスの黄色&青(紫)。


カラス葉姫リュウキンカの黄色

 

通り側から見ると木々の合間からスイセンクロッカスネモフィラ芝桜等々が見えます。


昨年植えた白い芝桜は一回り大きくなりました。

経年のヒヤシンスはクリーム色から咲いてきました。

 

旧庭では頂き物の花木や興味本位で植えた花や、その当時好きだった花などで構成して、好みが変わっても長年咲いてくれる植物に愛着があったし、生きて咲く植物を抜いて捨てることができず、夫が勝手に植える植物にも目を瞑り、それもまた人生(庭生と気持ちに折り合いをつけてきました。
そして、それもとても大事なことだと思っています

でも新しい庭は私の思いのままに
何物にも日よらず、己の「好き」を貫いていこう。
私の庭なのだから

好きな色は他にも沢山あります
これから、その色たちも共演する春本番に。
庭の色の変化をこうご期待

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雨の日は宿根草の歩留まりについて考える

2017年03月06日 15時48分54秒 | 庭について考えた事

今日は冷たい雨がシトシト降る一日になりそう。
気温差が激しいのが季節の変わり目の常です。

昨日は春に向けての庭掃除の続きをしました。
枯れた草木を取り除いた後の空いたスペースを眺めて、間もなく丸3年になる庭で、植えてきた宿根草について思いを馳せちゃいました。
その歩留まりは半々でしょうか
私としては思いの外低い・・・とガッカリしているのですけど、枯らした植物はご縁が無かったと思うしかないからな~

鉢植えで調子が悪かったから地植えにしたら生き延びて咲いたヘレボルス
しかし、その逆のヘレボルスもあり。


「宿根草」は耐寒性&耐暑性のない品種は植えないようにしていますが、耐暑性が中ぐらいでは1、2年で枯れます。
ゲラニウムやアスチルべは、品種内でも耐暑性や耐寒性が違いましたし、庭内でも植え場所によって残ったり無くなったり。
旧庭で宿根していた植物も、新庭は乾燥気味なので、耐暑性と耐寒性が「強」でも耐乾性が「中」だと枯れています。
つまり「この庭では短命な宿根草」になるんです。

一昨年の秋に植えた八重のホリホック4株は生きているけど全く成長しませんし、ルドべキア類は枯れました
宿根キンギョソウ、宿根アリッサム、宿根ネメシアも2年でお終いに。
半日陰に植えたティアレラやミヤコワスレも枯れるし、黄エビネは咲かないし、スズランは増えないし
でも旧庭で調子の悪かったモナルダや白花ヒメシランは超元気だったり

昨春植えて一年経ったエリシマムが株を大きくしたのですが、何年持つかしら。


歩留まりが良いのは球根ではスイセン。
オリエンタル系ハイブリッドのユリも増えてます。

やっとウチでもミニスイセンが開き始めました。

クロッカスも歩留まりが良いです。
クレマチス・カルトマニー・ジョーにも小さな蕾が見えてきてホッ



2年目のアリウム・ギガンチュームの芽が出てきました。
昨年、花後肥料を与えているけれど・・・咲くかしら


こぼれ種から芽が出たネモフィラ
旧庭で嫌というほど芽が出たトレニアはパラパラとしか出てきませんが、これはなんとか今年も。


ガーデニング歴25年ですが、初めて育てる植物は、やっぱり枯らすことも多いです。
今はまだ新庭の環境を整えている最中なので、植えてみなければわからない事も多い。
毎年宿根草を掘り上げて土作りして植え戻すなんて、若い頃ではあるまいし、今はそこまではしてません。
だから今年も前年とは違う庭になるでしょう。
でもいつか、旧庭のように毎年同じ場所に同じ花が咲く」庭になるよう、日々精進していかなくちゃ

植物は適材適所

こんな環境でも育つ植物募集中~
というわけで、今朝もネットでいくつかポチッと注文しちゃいました

 

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BISESの休刊に想う

2017年01月16日 16時14分44秒 | 庭について考えた事

一昨日から最低気温がマイナス℃になり、最高気温も一桁となると、我が庭では日中も氷が融けません
一輪車の水たまりに浮かべていたストックの花が氷中花となっています。


今日はガーデニング雑誌BISESの発売日。
今号で休刊になるそうです。
編集長氏のコメントを拝見すると「NEW BISES」もあり得そうな雰囲気ですが、実際はどうなるのかな。

庭を持って30年余り。
「趣味の園芸」のテキストを読みながら、ボチボチ庭作りをしていた時期に創刊されたのがBISESでした。
ちょうど庭作りの方向性を考えていた時期だったので、新鮮なガーデニング雑誌に衝撃を受け、方向性が決まり、本格的にガーデニングしようと決意しました。
たった、10坪強の庭だったけど
決意したわりに、その後色々邪魔が入って思うようにいかない日々が続く中、BISESは買い続け励みにしていました。
色々なガーデニングに関する情報や庭にまつわる読み物などで、ずいぶん勉強させてもらったと感じています。
庭の方向性やノウハウがかたまってきたせいか、そんな私も此処十年ぐらいはあまり買わなくなりましたが、私にとっては休刊は「卒業した学校が休校になるのと、似たような感覚なのです。



上の写真は、左が1992年の創刊号で右が2017年休刊となる今号。
引っ越しの際、沢山あったBISESを大分処分したけど、まだ十数冊は手元に残しています。
初期の頃、読者投稿欄に載せてもらったり、モニター懸賞に当たって商品についてレポートしたり、と思い出もあります。
公園のボランティアの仲間には「いつかBISESに載るようなローズガーデンにしましょう」なんて発破をかけていたんですけどね

ネット社会になった近年では紙媒体は維持が大変のようで、休刊や廃刊になる雑誌もよく耳にしますから、BISESの休刊もそんな流れの一つなのかな~、なんて勝手に想像しますが、パイオニアとしてガーデニング界を盛り立ててきた雑誌の休刊は、ガーデニング界全体の縮こまりにも影響するのではないかと危惧してしまいます。

でも、BISESから始まった私のガーデニングは、これから先も休まないし終わらない。
Thank you,BISES and come back

 

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群像劇のような庭めざして

2016年06月15日 15時07分55秒 | 庭について考えた事

庭を持って30年が過ぎ、真面目に庭作りに取り組み始めて20年以上
初めはイングリッシュガーデンに憧れて、バラのアーチなど作り、色々バラを育て始め、ローズガーデンにしたいな~
なんて思っていた時代もありました。
しかしいつしか、「バラは植栽の一つ」と考える様になりました。
一年で一番華やかなシーズンはバラの季節だけれど、日本には四季があり、その季節季節ならではの花が咲く庭が好ましい
との思いに変化しました。
今は其処から発展し、群像劇のような庭を作りたいと思っています。
勿論、私らしい庭で、ね

新庭になって3年目。
初めはどうなることかと思いましたが、この度、なんとなく意図していた雰囲気のコーナーになった東南のエリア
色合いや背丈の違うカラーリーフや宿根草や球根花や花木が互いを引き立て合う、そんな一角がイイ
昨年もほぼ同じ植栽だったのですが、どれも背丈が低く花数も少なく、それぞれの存在が光っておりませんでした。
今年はどれもチャンと主張しているようで、群像劇に近づいた


特にアナベルは、10倍ぐらい花を付けたので、通りを歩く方々から尋ねられたり、お褒めの言葉を頂いたり。
あまりの急速な成長に、私も驚いていますが、思えば昨年ボカシ肥を与えたような記憶が。


ブッドレア・ブラックナイト
も同様に大きくなりました。
昨年は70~80cmぐらいの背丈でしたが、今年はもう2m越していますし、花穂も40cm以上あります。
少しツンとする独特の甘い香りがあって蝶が寄るので、バタフライガーデンになるそうです。
個性的な濃い紫色が気に入っています

リーガルリリーも昨年より大きく育ちました。
植え場所がバラやクレマチスの近くなので、両方から肥料を分けてもらっているのかもしれません。
ブッドレアの枝越しに見える雰囲気が好き

濃い紫色のブッドレアと白いアナベルのコントラストも気に入りました。


アスチルべルゴサ・アルバもコンビらしくなりました。


庭奥から眺めるとこんな風。
ピンク・アナベルが沢山色付きましたし、ライラックの株元でシャンデリアリリーが咲いてきています。
緑濃い中にへメロカリスが咲いたりしてナチュラル感満載


 
オープンスペース側から見た、シャンデリアリリーの咲く宿根ナチュラルボーダーガーデン
へメロカリスが今日は良く咲いています。

シャンデリアリリーは、昨年球根が増えて、今年は花が二本立ちました。
黄緑色っぽい淡い色合いが好きです。

本日のふんわり写真

 
薇の季節の後にこそ、その庭の真価は問われる
と、思っております。

いつか、ミュージカルなら「コーラスライン」のような、演劇ならシェークスピアの喜劇のような、そんな登場人物一人一人に意味のある庭がつくれたらなぁ
壮大な夢、語っちゃいました

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雨の日はガーデン巡りに思いをはせる

2016年04月04日 11時33分31秒 | 庭について考えた事

暖かい恵みの雨が降っていますが、今朝は少々強すぎて、早々に目覚めてしまいました。

4月に入り、そろそろ初夏の北海道帰省のプランを考えています。

ガーデン巡りの計画を立てる時いつも考えるのは、リピートしたいガーデンと、そうでないガーデンがあること。

第一印象が悪くて、二度と行きたくなくなる場合。
レストランやカフェ等でも同じことだと思いますが、初回で良い印象を得られなかった場所は、訪れるのに二の足を踏んでしまいます。
たとえその後何年か経っていても、その時の悪い印象が強ければ、良くなっていると想像しにくいからです。
それはガーデンの植物の咲き様や管理などは言うに及ばず、混み具合とか、訪れる人のマナーとか、色々でしょう。
入場料を払うなら、尚の事見方も厳しくなります。
皆は素敵と言うけれど、どこがと思う事もしばしば。

リピートしているうち、足が遠のく場合もあります。
気に入っていても、しだいに「わざわざ足を運ぶ労力と費用に見合わない」と感じてしまうのです。
何となく違和感を感じ始め、その後、悪い印象の方が強くなり、しばらく距離を置くことになります。
ガーデンの改装などで、今まで好きだった雰囲気が変わってしまった場合は再訪は考えにくいです。
一時あんなに絶賛していたのを恥じ入ることも

では、いつ行っても良い印象のガーデンとは。
其処には「変わり続けても変わらない魅力」があるように感じます。
コンセプトにブレがないからでしょうか。
また行きたい外せないと思います

素敵に変わっているのに周知されなくて、悪い印象を持ち続けられるガーデンもあり、それはとても残念だと思います。
私がサポーター(ボランティア)活動をしている横浜イングリッシュガーデンは、未だに旧横浜バラクラの印象を持ち続けている県民がいますし、長久保公園も「バラなんか咲いていたの」と言う市民が多いです。

万人を満足させるのは無理があるとしても「何度も足を運びたい」と思わせるガーデンが増えて欲しい
そうでないとガーデンツーリズムは定着しないし、ガーデン文化は育っていかないのではないかと思います。
極端な例かもしれませんが「ガーデニングが趣味の人=パンジーを植えている人」というイメージから進歩しないとも思います。

さて、これからいよいよ、ガーデン巡りのシーズン。
新しいガーデンとは出会いたいし、改装されるガーデンの様子も見たいし、一年に一度の逢瀬も楽しみたい
私は何処に行くのでしょう。

そんなことをつらつら考えているうちに、雨が上がりました

 


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