半年でDVDを6本観ていました。
月2本は観たいのですが、オンシーズンになったのでなかなか
真夏の方が観ているかな。
3月
三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実
尊敬する高校時代の恩師が三島由紀夫を研究し、著書を頂いたのだけれど、読んでも頭に入ってこないので、映像なら理解が深まるかな~と思いDVDを借りて観ました。
東大の学生と三島の討論は、私などには全くの禅問答で、それは理解できなかったけれど、その時代の「熱情」はヒシヒシ伝わってきました。
三島と学生の語り合いは暴力的ではなく、互いに落ち着いていたことに、知性を感じたかな~
知性主義ではなく
全共闘って反体制の左翼だと思ってきたけれど、ひとくくりに「左翼」でかたずけられるものではないことがわかって良かったです。
当時の熱い国への思いは、現代を生きる私たちにはないもので、すっかり古びてしまった感じだけれど、学生運動の「熱さ」は、ある意味素晴らしいのかもしれません。
やはり解説付きの映像はわかり易いです。
4月
ミッドナイトスワン
この映画が日本アカデミー賞を受賞して良かった
素直にそう思いました。
この作品以外が受賞したら、日本の映画界は偽物だと感じるぐらい、久しぶりに感慨深い作品でした。
理不尽で重く切ない物語で、それを体現する草彅君の演技に驚きました。
あそこまで演技できると思っていなかったから、感動しました
幸せとは強さとは愛とは・・・あらためて考えさせられました。
リビングでのDVD鑑賞だったのに、観終わった後、気持ちの切り替えができなかったのは、初めて。
切なくて・・・「ごんぎつね」を思い出しちゃった。
6月
サイレント・トーキョー
戦争とは・・・
この映画が封切られた当時と、現在の世界情勢は全く違うから「切り口が甘ちゃんだな~」と感じてしまって、この映画が語りかける愛もテロも同情できなかったです。
実際ウクライナで起こっている戦争を目の当たりにすると、情緒的な訴えが作り事ぽっくて響いてこなくて・・・
ある意味、日本は平和ボケしているんだなぁ~と改めて感じました。
でもミステリーとしては一寸面白かったし、佐藤浩市はやっぱり存在感がありますね
7月
モロッコ、彼女たちの朝
NHKの「あさイチ」の映画コーナーで紹介されていて興味を持ちました。
全体的に薄暗い情景と淡々として静かな進行とで、じんわりと心に染みこむような映画でした。
にしても、もう少しセリフがあっても良いのでは
シングルマザーとして生きる大変さや深い悲しみからの立ち直りなど、伝わってくるものはあったけど、こんなに物語に起伏なく静かな映画で100分とは・・・
こんな映画もあるんだね。
勉強になりました。
7月
リスペクト
アメリカの国民的歌手アレサ・フランクリンの自伝的映画で、アレサ本人から指名されたジェニファー・ハドソンが演じています。
公民権運動の闇、父親や夫との確執、スターの孤独等々、アレサが歩んできた人生はなかなか厳しく、スターの自伝的映画を観る度に、天才って大変なんだな~と思います。
ジェニファーの歌も音楽も素晴らしく、これがアレサ本人だったのだから、多くの人々が惹かれる事こと間違いなしなんだろうと感じました。
けど、宗教的な色合いの濃い映画を観る度に、無宗教の私には「信仰と人生のリンク」はほぼ理解不能
素晴らしい歌唱を堪能し、アメリカの人種差別に思いを馳せただけだった気がします。
どんな活動にも闇はあるんだな~と
8月
ハウス・オブ・グッチ
とにかく主人公を演じるレディー・ガガの肉感性には驚きました
大昔のソフィア・ローレンみたいで、お金持ちの世間知らずのお坊ちゃまなら夢中になるに違いないわ。
したたかだわ~
結末は事実に基づいていて、それにもビックリしました。
しかし、主人公に真実の愛があったとは思えず、エキセントリックすぎると感じたし、グッチのお坊ちゃまはしょせんお坊ちゃまで・・・
今一つ物語を楽しめず途中飽きてしまったけど、ファッションと音楽と風景は素晴らしかったです。
我ながらジャンル無き映画のチョイス
話題作も観たいし、問題作も観たい。
でも理解力が高くないし、ネタバレするような感想は書きたくないので、なんだか伝わらないコメントではありますが、備忘録として記しています。
秋は観たい映画が封切られるので、映画館にも足を運ぼうと思います。
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