最近の風邪の特徴と書くと、世間一般で流行っている風邪の特徴のように思われるでしょうが、そうでは無く、私個人の風邪の症状の特徴です。ですから極めて個人的です。年齢や体質の変化のせいもあるのだと思います。
私には普通の風邪薬で症状が改善してこない時、同じような状態がだらだらと続いて一向に体調が上向かない、症状が平衡状態で続いている、そういう時があるようになりました。昔は峠を過ぎると一路快方へと向かっていたのに、どうして一向に改善されないのだろう?昔の自分の状態、今までの同じような症状の経過を顧みると、よくも悪くもならず平行線のままの病状が訝られ、原因不明で不思議に思っていました。
そんな不調なある日、私は思い立ってアレルギーの薬を飲んでみました。すると症状は平行線の領域を脱し、ごく普通のスピードで快方へと向かいました。如何やらアレルギーの薬が無いと自助回復しないようです。今までこんな事は無かったと思うと、自身の年のせいなのかなと感じました。薬の力を借りないと自身では回復しにくい、またはしないらしいという事が分かって来ました。歳をとるって大変ですね。
昔は人生50年といったのですから、それを思うと相当な平均寿命の躍進、医学の進歩だというのに、自身の事を考えると将来や加齢に不安を感じてしまいます。そして、以前にも今と似たように体調が悪くなった時期のあった事を思い出していました。
それは更年期の時期でした。まだ父が生前呆けもせず元気だったころです。10年以上前の事でしょうか、やはり酷い風邪を引き、熱が出ると高温がなかなか下がりにくくなり、次の風邪ではもうだめかなと思うような時期がありました。その後徐々に体調は持ち直し、時を同じくするように父が呆け、家族で介護する内に自身の体調の事など忘れ去っていました。
そして今度は母、呆け症状が進んで行く中で漸く施設に入所させて、ホッと一息ついたと思っていたら、自身の体調が崩れて来ている事に気付く事になるとは。何でも家族順繰りなものですね人の体調の変化という物は。歳の変わり目、季節の変わり目は、人生の節目としても考える事が多い時期でした。