junjunのはなまる日和&ときどきネパール

日々の暮らしとネパールのことなど・・・。

世界遺産一つ目 カトマンドゥ・ダルバール広場 ②

2010-08-20 20:57:04 | ネパール
 三つの博物館        入場料 250ルピー

 博物館に入るには、広場入場料とは別に、ハヌマンドカの右手にあるチケット売り場でチケットを購入します。


 旧王宮が、トリプヴァン博物館  マヘンドラ博物館  ビレンドラ博物館 になっています。


 ハヌマン門をくぐって中に入ると中庭が広がっています。

すぐ左にはりっぱなナルシモ像。
 


 歴代国王の写真を見てから博物館入口に進みます。

 ここではカメラその他の荷物はロッカーに預けないといけません。

 順路に従って進むと三つの博物館が一巡できます。  それぞれ第8代トリプヴァン国王、第9代マヘンドラ国王、第10代ビレンドラ国王にまつわる品々が展示されています。

 マヘンドラ博物館の途中に9階建のナウタレダルバール(ナウ=9 タレ=階 ダルバール=宮廷)があります。 

 日本のお城のように狭くて急な階段を上がって行きますが、時々休憩して外の景色を眺めると骨董市の開かれているバサンタプル広場が見えたり町の家並みや寺院の屋根が見えます。

 9階まで上がって北の窓から遠くを見ると、そこには素晴らしいヒマラヤの山々。  左からガネシュヒマール、ランタンヒマール、ドルジェラクパだそうです。 カメラは入口で預けてしまうので写真は撮れませんのでしっかりと目に焼き付けましょう。

 博物館を見終わって外に出てから気がついたもの。

中庭に面して立つ パンチャムクヒハヌマン寺院 (ここには入れません)


シンガ(向かって左) シンギニ(右)像



世界遺産一つ目 カトマンドゥ・ダルバール広場 ① 

2010-08-18 22:14:00 | ネパール
 カトマンドゥ・ダルバール広場(旧王宮広場) 入場料 300ルピー(2009.2/26日から。それまでは200ルピーでした)


 カトマンドゥ盆地はそれほど広い地域ではないのですが、世界遺産が七ヶ所もあります。

 急ぎ足の観光では1日に3ヶ所も4ヶ所も見て廻ってしまう人たちもいるようです。 時間が許すならば、少しゆっくり見て歩かれることをお勧めします。


 
 
 アサンチョークからインドラチョークを抜けて旧王宮広場に向かって歩き、ふと顔を上げると、姿・形の美しい寺院が目に入ります。


 タレジュ寺院 (タレジュはシヴァの妃・パールヴァティの化身)



 この寺はヒンドゥー教の寺院ですが、ヒンドゥー教徒でもふだんは中に入ることはできません。 年に一度、大祭ダサインの9日目だけ中に入ってお参りできます。 その時はとても長い行列が インドラチョーク側からと反対方向からの 2方向から延々と続きます。


 観光客はダルバール広場に入るためにチェックポストで入場料を払わねばなりません。 チェックポストは広場に通ずる通りの入り口に全部で 5ヶ所あります。

このチェックポストは、デモ隊の人々に壊されてしまったとかで2009/10月には仮のものになっていました。 


 何度もこの広場を訪れたい方は、バサンタプル広場に隣接するサイトオフィスでビジターパスを作ってもらうとよいでしょう。 パスポートと顔写真1枚が必要です。(パスポートはなくてもよい時が多いですが一度だけ提出を求められました。) 無料で作ってもらえます。



手前に見える大きな木は菩提樹 (ネパール語でピーパル) ですが、樹齢何百年か地元の人もわからないそうです。 根元には白い漆喰の祠が作られており中にはビシュヌの足型が祀られていました。 ここから見たタレジュ寺院も素晴らしいです。






ピーパルの木 全景





 9つの言葉が彫ってある石板

ピーパルの木からハヌマンドカに向かうと、長く続く王宮外側の白い壁が目に入ります。 ここに、17世紀、マッラ王朝のプルタープ・マッラ王がしゃべったという9つとも12ともいわれる言葉 (ネワール語、英語、フランス語、チベット語、サンスクリット語など) が彫られた石板がはめ込まれています。




 ハヌマンドカ (ハヌマン=猿神 ドカ=門)

赤いマントをまとったひときわ目立つ像がハヌマン。 その右手が旧王宮に続く門です。


 ハヌマンはインド・古代叙事詩 「ラマヤン」 に登場する戦闘の神。 敬愛するラーマの為に献身的に尽くした英雄です。


 2008年10月に訪問した時はちょうど大祭ダサインの9日目でした。

この水牛はいけにえにされるために旧王宮の中庭に引かれていく54頭です。(私が数えたわけではありません。ディネシュさんが後で教えてくれました。) この日は観光客は門の中には入れないのですが、首を落とされる場面を想像しただけでなんだかドキドキしてしまいます。




インドラチョーク

2010-08-16 18:53:58 | ネパール
 大賑わいのアサンチョークからインドラチョークまでも人、人、人でいっぱい。


 その年の12月(2回目訪問時)のことになりますが、ディネシュさんと一緒に同じ通りを歩いていたら・・・

突然というより見事な手つきで、おでこに赤い粉がつき、頭には花がふりかけられました。

「あらら、なに? なに?」 一瞬、何が起こったのかわかりませんでした。 数秒後「ああ、これって托鉢?」 
「そうでしたか、それならば少しですがご寄付をさせていただきましょう」 ということで、確か20ルピーをお渡ししました。



あとで考えればこれもひとつの 「商売」 だったかも!

そんな風に考えてしまう私って不信心者?


 まもなく インドラチョーク に出ます。


 この広場で目にはいるのが建物の二階に並ぶ4頭の金の馬。 実はこれは馬ではなく想像上の動物でした。 
 
これは アカシュバイラヴ寺院 (アカシュ=空  バイラヴ=シヴァの化身)

 この写真の左はしに写っている自転車を引いているくだものやさんは、アサンチョーク方面にもいて私が果物を買った人でした。 後になってこんなところに写ってると気がつきました。

この広場での露店は禁じられているのか、新聞・雑誌を売っている人のほかは自転車で果物を売っている人がいるくらいです。 


 それでも、車、オートバイ、自転車、歩く人でとても混み合っています。 のんきに写真など撮っていると車の警笛を耳元(のように近く)で鳴らされるので、あわてて逃げないといけません。

 でもでも・・・ ネパールの人は、大人も子供もあわててよけることはしません。 何事もないような顔で余裕で歩いていきますから驚きです。 ここに限らずどこで見かけてもそうです。 肝がすわっているというか何というか・・・。 私は轢かれてはいけないと大慌てでよけています。


 

アサンチョーク

2010-08-15 09:30:15 | ネパール
 チョークの中でもひときわにぎわっているのがここアサンチョーク。 地元の人々の台所という感じです。 


 チョークの一角にあるアンナプルナ寺院。 

アンナプルナデヴィという女神が祀られています。 買い物に来る人のほとんどは、まずここにお参りをします。  
本当に神さまを大切にしているなーと思います。 ちなみに男の神はデーヴというそうです。




 青空市で売られているものもさまざま。

神様にお供えする花


野菜


果物


土えのぐ (とディネシュさんは言っていました)


唐辛子にもたくさんの種類があります。


岩塩もいろいろ


パウダーになった香辛料


ココナツ売りのおじさん。 私もひとつ買いました。ひざの上に広げた布の上で、それは器用にこつん、こつんと外側のかたい殻をはずしてくれます。 



 その後、私もよくこのアサンチョークで買い物をしています。


 アサンチョークから次の広場、インドラチョークに向かいます。


この通りには鍋や水差し、女性の洋服や生地を売る店、宝石の店など主に地元の人たちが買い物をするたくさんの店がひしめいています。 二階の窓からも商品が下がっていたりするのを見ると、歩いているだけでネパールを感じてしまいます。




 
  セトマチェンドラナート寺院   

きょろきょろして歩いていると、入口が目立たないので通り過ぎてしまいそうです。 

カトマンドゥの一大祭りでもある「白・神さまのお祭り」の「白観音さま」が祀られています。 お堂の回りの彫り物には金箔が施されています。 お堂全体なのでその量もかなり多く、盗まれないようにしゃれた鉄格子でガードされています。 夜は鍵がかけられ、人が入れないようになっています。


白観音さま




 寺院でのお参りの作法。

 ネパールで寺院のお参りをするときは、建物の周りを時計回り (右回り) にまわることになっています。 敬意をはらう人や神さまには右の肩を向けるのが慣わしということです。


 カラー糸のこと

セトマチェンドラナート寺院の境内で糸巻き状にしたカラー糸が売られています。 五本の色糸を拠って一本にしてあります。 この糸を一度神さまにお供えしてからブレスレットなどに編んで使うと良い 「気」 が得られるのだそうです。 そういえば日本でも夏に若者がこんな糸で編んだブレスレットをしているのを見たことがあります。 若者だけではない!?



五色の糸には意味があり、宇宙の「五大エネルギー」を表しています。
   青・・・土・・・東
   黄・・・水・・・南
   赤・・・火・・・西
   緑・・・風・・・北
   白・・・空・・真ん中 です。
この後、色々なところでこの 「五色」 に関した物に会うことでしょう。 (色の意味については書物、学者によって異なるようです。)


 ネパールにはほんとにたくさんの寺院があります。 小さな祠ほどのものも寺院と呼ぶそうです。それらのどこもろうそくの灯りと線香の香りが絶えません。

 私はこんな古い街が大好きです! 





古い街並みを歩く 

2010-08-12 22:49:38 | ネパール
 日本を発って二日目の午後、やっと街に繰り出しました。

といっても一人ではなくディネシュさんと一緒です。


 ネパールの人でもカトマンドゥから遠く離れた地方に住む人は、今でもカトマンドゥに出ることを 「ネパールに行ってくる」 という人がいるそうです。

 北海道に住む人が東京に行くことを 「日本に行ってくる」 というようなものかと大笑いしました。


 カトマンドゥを訪れる人のほとんどは、古い街並みの残る [タメル」 地区を歩くことでしょう。

 ごちゃごちゃとした狭い通りに間口の狭い縦長のレンガの建物がぎっしり。 道路はでこぼこ、一部にはゴミが山積みにされていたり・・ お世辞にもきれいな町とはいえません。

 メインの通りは観光客や地元の人で大賑わいですが、一歩通りから中に入るとそこには何百年も前から続く、静かな普通の生活があります。


ところどころに チョークと呼ばれる広場があります。

 そこでは生活に必要な野菜、果物、塩、香辛料それに神様にお供えするための花、食べ物をのせる葉っぱのお皿(タパラ)その他色々なものを売る「青空市」が開かれています。


 タヒティチョーク・・・ここは比較的こじんまりした「市」で野菜が主です。

この仏塔はチャイティアといいます。(大きなものはストゥーパといいます) チベット語ではチョルテンです。


とてもいい笑顔を見せて下さいました。





青空床屋さんを見かけるのはここくらいでしょうか。



 タヒティチョークのすぐ近くにあるスリガーストゥーパ。(正確には kashi syambhu stupa )
少し奥まったところにあるため見落とされがちですが、私のお気に入りのストゥーパ(仏塔)です。 後に出てくる世界遺産六つ目の 「スワヤンブナート」 を模して 300年前に作られたとのこと。 大きさは違いますが全く同じ姿のお釈迦様もいらっしゃいます。


境内にあるチベット仏教の寺院(右)も見学出来ます。 


すてきな千手観音が待っています。 よく見ると顔が5つついています。 東・南・西・北を表す4色 (青・赤・黄<ここのは茶>・緑) と 白( 真ん中を意味する) の5色の顔です。 



こんな小さな子供も修行をしています。



 訪問のたびにたくさんの方の写真を撮らせて頂くのですが、次に訪れる時にプリントしたものをお届けすると、みなさんびっくりしますがとても喜んで下さいます。
そんなこんなで町の知り合いがたくさんできました。


 ※写真が入れられるようになったのですが大きさがバラバラでとても見苦しいです。 私の技術ではまだうまく出来ませんので我慢して見て下さい。