一昨日七十二候の「鼃始鳴・かわずはじめてなく」を本物の蛙の写真とともに紹介しました。その後就床しましたら蚊に刺され、これは夏到来を表す瞬間だ!と思い一句を、と布団のなかでひねっているうち眠りこけてしまいました。
「鼃始鳴・かわずはじめてなく」よりも蚊に刺された方がより季節感があると思いますが、七十二候には蚊は登場しません。立夏以降の七十二候に出てくる生き物は、蛙、ミミズ、蚕、かまきり、蛍、鷹です。
七十二候は四季の春夏秋冬をおのおの六つに分けた二十四節気、それをさらに三つ(5日ごと)分け季節感盛り込んだ言葉を添えています。夏でいいますと、二十四節気の立夏が5日から、その最初の5日間が「鼃始鳴・かわずはじめてなく」で昨日まで、今日からの5日間は蚯蚓・ミミズで「 蚯蚓出」と書いて「みみずいづる」と言います。
ですから今日・5月10日は蚊ではなく蚯蚓です。
七十二候紹介本の「蚯蚓出・みみずいづる」の頁です。