帰りの新幹線のなかで妻が何か話かけてきて、聴き取れないので問い直そうとした時、「上田は良いねー、あなたの実家は温かい」と耳に入ってきたのでした。特に声が大きくなったわけではないのですが、その前の部分は前日の法要とその後の会食、夜は外食と姪が連れて行ってくれた温泉などなどのことが語られたのでしょう。その結果が「良いねーと温かい」になったのでしょうが、そのことは私の気持ちと一致していたので自ずから同調して「聴こえた」のです。
そういえば、昨日の会食で列席された方々に兄嫁や甥等と共に挨拶でまわったとき、兄についての思い出は「理論的だったが温かかった」という言葉でした。私も子供の頃の思い出で、兄が不在で父母と弟の4人でいるとき家のなかが沈んでいたが兄が帰ってくると明るくなった、と話したのです。
当時は生活の苦しさがおおっていたのでしょうが、20歳前後の青年の持つ明るさだけでなく、人柄の明るさがあったのでしょう。そのあたたかさは兄嫁はもちろん甥やその妻にも姪などにも受け継がれているなー、と我が妻の感想に同調すること多々でした。
故郷のあたたかさは、温かく迎えてくれる人がいてますます深まります。