「気配り」
取材ウラ話
この日、取材現場に現れた翔子さんは「金澤翔子です」と笑顔でスタッフ全員と名刺交換してくれました。一通り挨拶が終わると、突然お母さんである泰子さんに向かって「お客様に和菓子を買ってくる」と、元気な口調で一声。 その場にいる全員がびっくりして翔子さんの顔を見ました。到着したばかりの今日の主役が"おつかい"に行くと言い出したのです。泰子さんも慌てて「翔子ちゃん、今日は買いに行かなくていいのよ」と、目を見て話しますが「自転車で行けばすぐだから!」と1ミリも引く様子のない翔子さん。 私たちはこの親子の会話を固唾を飲んで見守ることしかできません。数秒後、泰子さんが口を開きました「翔子ちゃん、じゃあよろしくね」とやさしくお願いすることになりました。この時、近所の和菓子屋さんに向かう翔子さんの顔は真剣そのもの。15分後、お使いから帰ってきた翔子さんは「どれにしますか?」と、笑顔で一人一人に声をかけ、みんなにお菓子を配ってくれました。忘れることの出来ない「おやつの時間」を過ごさせてもらいました。