今日の「てんがらもんラジオ」は川柳教室、
番組は、http://www.ustream.tv/recorded/115561182
投句された川柳は、村永さんのブログに、
https://blog.goo.ne.jp/tengaramonn/e/b9c2e208d1e8
e3b2dff948f3348a0d03#comment-list
今日の教室で「動く、動かない」ということと「字結び」ということを学びました。「動く、動かない」とは、
被災地の子に届けたいゆで卵 夢っこさん
なぜゆで卵なのだろう? 必然性のない「動く」句。
オムレツで今日から宜しく新世帯(中8) カエルさん
オムレツが動きますね
遠足のリュックで踊るゆで卵 asakawayukiさん
このゆで卵は動きません。
夢っこさんの句でいえば「届けたい」ものが「ゆで卵」でなくても句が成り立つ、私の場合もオムレツでなければダメとは言えない、
カツカレーで今日からよろしく新世帯
でも同じような句意です、という訳です。
一方遠足のリュックの中のゆで卵は、その子のルンルン気分そのものを象徴してます。
詠いたい思い(感動)を表現する言葉として、他に代えられないものかどうかを検討することが句を添削する場合の核心だと思います。
「字結び」については、
たまごっちあれからどうした何処にいる 下いしきおじん
卵とたまごっちは全然別のものです。こういうのを「字結び」と言い、「字結び可」と但し書きがない場合は認められません。
番組の中で熊本で開かれた川柳の集まりで題の「草」に対し「草千里」と詠まれたことについて、「草千里」は地名であってこの言葉をもって「草」を詠んだ句にはならない、と話されていました。
川柳教室が始められていた頃、石神さんが川柳は言葉遊びではないという趣旨を話されましたが、あらためて日本詩歌の一分野であり人間をあらゆる角度から詠む短詩であることが深められました。
さて今月の特選は、
この句と村永さんの「あなたが命 ありがとう」を見つめていると、浮かんできた一句
命がけの恋を介護で仕上げよう