昨日の「つぶやき」部分ということになります。
まずこちらの本
の「はじめに」の部分引用です。
はじめに
不治の病とされてきた〝がん〟も、医療技術の進歩によって治る病気といわれるようになってきました。しかし、がんが治る病気とは未だ言い難く、命を落とす人が後を絶たないという現実を突きつけられます。
もちろん、がんの標準治療である手術、放射線、抗がん剤の精度も技術も向上しており、以前には助からなかった病態の人でも命が救われているのは確かです。
最近は第4の治療法として、人体に備わっている免疫機構を利用してがんを退治するチェックポイント阻害薬が登場し、世界中で注目されています。
(とはいえ)がんはまだまだ治すのが難しい病気と言わざるを得ません。ところが、この恐ろしい〝がん〟という病気に対抗する新たな治療薬が、長い年月を経て誕生しようとしているのです。
それが、 本書のテーマである「ベンズアルデヒド」による治療薬です。
このベンズアルデヒドには、がん化している細胞に見られる悪玉のタンパク質の活性を抑制する作用があることが、研究によって明らかとなりました。これによってがんの増殖を抑え、死滅に追い込むことができる可能性が見えてきたのです。
それほど効果があるものなら、この情報化社会で話题にならないはずがありません。なぜマスコミにも取り上げられないのか、疑問に感じるはずです。
この抗がん効果のある治療薬が一般に広まっていないのには、50年にわたる苦い歴史的背景があります。ベンズアルデヒドの存在自体は昔から知られていましたが、これにがんを抑制する作用があることを約50年前に世界で初めで発見したのは、東風睦之博士でした。それ以来、東風博士は治療薬にするべく研究に没頭し、1985年には米国国立スローン・ケタリングがん研究所の機関誌にその成果を論文にまとめて発表しました。
その内容に多くの研究者が驚き、当時はがんに苦しむ患者が治療を求めて全国から東風博士のもとを訪れたほど脚光を浴びました。しかし、その後はさまざまな利権をめぐる妨害に遭い、憂き目を見ることとなったのです。
こうして、ベンズアルデヒドは世間から忘れ去られ、「幻の治療薬」となりました。それでも、東風博士と奥様は二人三脚で研究を続け、それが今ではご息女に引き継がれ、がんを抑制するメカニズムの解明に迫りつつあります。
このように説明しても、にわかには信じられないかもしれません。
私自身も、東風博士のご子息である、東風貢医師から話を聞くまでは信じていませんでした。しかし東風博士が地道に積み上げてこられた研究や多くの症例と現在までの研究報告を見ると、この治療薬が近い将来、がん患者を救う新たな道を切り拓く可能性のあることを確信しています。
そこで本書では多くの方にベンズアルデヒドの存在を知っていただくべく、これまで世に出ることがなかった経緯や、がん治療薬としての可能性を解説していきます。
本書が、がんで苦しんでいる方々と、そのご家族にとりまして一条の光となれば幸いです。
(以上「はじめに」部分引用)
この引用文の最後に記されています「一条の光」は一条クリニック・病院の名前の由来であると同時に、昨年の12月10日に当病院を訪れた私達夫婦の「一条の光」を求める思いでもありました。
その頃、娘とメール等でやり取りをしていた妻が、娘が信頼し診てもらいたいと思っている医師がいる、その病院が千葉にあると言うのです。ネットで探しているなかで松戸の一条会病院の高橋亨医師ではないか、そして書かれた『「奇跡の治療薬」への挑戦』にいきつきました。
本が近くの書店には無く横浜で入手、夫婦で一読しとにかく病院へと10日に訪れたわけです。そして、葉山に娘を迎え12月中に一度高橋医師の診察を受け、ベンズアルデヒドの服用をはじめました。