第2章は「どうして生じるのか?」と題されていますが、第1章の最後に「次の章では、細胞が異常増殖し、悪性化していく過程を、もっと詳しくみていきましょう」と書かれています。
一言で言えば「がん発生のメカニズム」ですね。
ですから第2章は、「がんは、がん遺伝子やがん抑制遺伝子に異変が起こることで発生することを少し詳しくみてい(く)」ことになります。
内容に入る前に第1章と第2章の目次を載せておきます。
小見出しに番号を付けておきます、例えば第2章の3番目の「もっと大きな変化:染色体異常」に「2-03」というふうに。さらにその小見出しのこの本
での該当ページをp○○○と入れておきます、先ほどの例で言えば「2-03p073」、お手元にこの本があれば参照にして下さい。
●「0-01p003」はじめに
第1章 がんとは何か?
●「1-01p018」細胞の増殖が腫瘍をつくる
●「1-02p020」悪性腫瘍の3つの特徴ーーがんの定義に代えて
●「1-03p022」癌と肉腫は何が違うのか?
●「1-04p026」さまざまな種類がある血液のがん
●「1-05p028」浸潤と転移
●「1-06p031」医師はどのようにしてがんを診断するのか?
●「1-07p033」がん細胞と正常細胞の違い
●「1-08p035」骨に残る最古のがん
●「1-09p038」がんはいつから記録されているか
●「1-10p040」がん遺伝子の発見
●「1-11p043」リン酸化で情報を伝達するがん細胞
●「1-12p045」精鋭部隊のなかのうそつき
●「1-13p046」小児の眼のがんから発見されたがん抑制遺伝子
●「1-14p050」発見当時はがん遺伝子だと思われたp53
●「1-15p053」多彩な顔をもつP53タンパク質
●「1-16p057」がんは遺伝するのか?
●「1-17p058」浸潤と転移にかかわる遺伝子
●「1-18p059」なぜがんで死ぬのか
●「1-19p060」がんのメカニズムの解明で治療が進歩した
第2章 どうして生じるのか?
●「2-01p066」遺伝子変異で何が起こるのか
●「2-02p069」ひとつの遺伝子変異ではがんにはならない
●「2-03p073」もっと大きな変化 : 染色体異常
●「2-04p075」「遺伝子の使われ方」も関係
●「2-05p078」細胞がDNA複製時の間違いを減らすための機構
●「2-06p080」細胞は全力でDNAの傷を治す
●「2-07p083」化学物質による発がん
●「2-08p086」化学発がんと突然変異の関係
●「2-09p088」カビ毒の成分ががんを引き起こす
●「2-10p091」放射線は2通りのしくみでDNAを傷つける
●「2-11p092」細菌、ウイルス、寄生虫もがんを引き起こす
●「2-12p094」再び遺伝的要因について
●「2-13p096」1日でヒトゲノムを全解読できる次世代シーケンサー
●「2-14p097」がん細胞には驚くほどたくさんの変異が蓄積されている
●「2-15p100」多型とは何か?
●「2-16p101」がんの原因が違うとゲノムの変異のパターンも異なる
●「2-17p103」ゲノムの変異シグネチャーから化学発がんに迫る
●「2-18p104」がんに共通する遺伝子変異はあるか
●「2-19p107」ゲノムの観点からみたがんの生成過程
●「2-20p108」がん細胞は進化する
●「2-21p111」ゲノム解析でがん研究は新たな時代へ