がん罹患の環境要因としての放射線について、本のp92の図です。
この図への説明文は、
低線量の放射線被曝がさまざまながんと関係することも、疫学的に広く認められています。動物実験でも発がんが確かめられています。しかし、どのぐらいの線量でがんが発生するのか、被曝した年齢によって放射線の影響はどう変わるかといった、皆さんの疑問にちゃんと答えられるようなデータは、研究者の努力にもかかわらず、まだ得られていません。
前に述べたように、放射線はDNAの二重鎖を両方とも切断することが知られています。これは放射線の直接的な作用ですが、間接的な作用もあります(図2-9)。細胞内の水分子を放射線が分解することで活性酸素が生じ、これが塩基を酸化して構造を変えてしまうのです。しかし、このような作用がDNAのどこに働くかという具体的な場所を突き止めることは、化学発がんの場合よりもさらに困難です。このため、化学発がんと同様、ゲノム解析を採り入れた研究が始まっています。
この本を読みはじめて、ましてや本について「つぶやき」だしていかに知識が足りないか欠けているか痛感しているのです。この「放射線はDNAの二重鎖を両方とも切断する」ということなど書き手としては読み手が当然理解しているものとして述べているのでしょう。
まず「前に述べたように」と書かれているのですが、これも私にとっては「?」なのです。そこでページを戻ってみたら、
【また始まった接続不調、明日に続く】
これ以降22日の「つぶやき」です。
(ページを戻ってみたら)
81ページに、
放射線があたった場合には、DNAの二重鎖が2本とも切れてしまうことがあります(後で詳しく述べます)。この場合は、染色体が途中で切れてさまざまな染色体異常が起こり、やはり細胞にとっては危機となります。
とありました。「詳しく述べます」の詳しい部分が昨日の太字で表示した部分ですね。
「DNAの二重鎖」、以前紹介したこれですね、
これに中学3年生の理科の知識、
放射線ががんの原因になるということが、体の奥ー細胞のなかでどういうことが起きることなのか、中学校3年の知識に立って考えられるようにならねば、と痛感します。それを日本人の常識にしてフクシマの痛恨の体験を活かせるようにするのも「つぶやき」続ける意義でしょう。