明日上田に向かいます。私の母の実家の跡取りの母親が亡くなりました。その人の夫にあたる人Sさんが私の従兄弟になるわけです。
Sさんは従兄弟のなかではもっとも年長で、私の兄より4、5歳上だったと思います。母親系のいとこ会をはじめたのが15年くらい前になるでしょうか、当時すでにSさんは亡くなっていました。亡くなったSさんの奥さんに当たる人は86歳だそうですから多分Sさんは70歳前後だったでしょう。
いとこ会をはじめる前だということもあり、Sさんの葬儀には行っていません。今回葬儀に伺うのはSさんの奥さんだからというより、母の実家の跡取りの母親だからという思いがあります。
そんなこともあり、今日娘と婆ちゃんと3人で話していて、実家について考えさせられました。娘がいきなり我が家に病身を寄せたのも娘にとって実家だからです。昨日娘との会話を通じて本人の成長のなかに「この家」が深く関わっていると感じました。
娘も息子も小学生から高校卒まで、生活の拠り所はこの家でした。父親である私は彼らの成長に直接的にほとんど結びついていないのです。母親も公立保育園の保母として家と東京の往き来でしたから、日常生活は彼らは祖母の手によって、支えられていたのです。それに祖父の影響も大変大きかったでしょう。
義父が三人姉妹の次女の夫である私を養子に、という話がありそれを受けてきたのですが、それは私の思いのなかに息子と娘に実家をつくっておきたかったのだというに気づいたのです。私の実家である兄の家と母親の実家である家の思い出に、家の歴史を受けていく人生を感じ取ることができます。
書き記しながら焦点がはっきりしない気持ちですが、明日の葬儀と一晩の実家泊を通じて少しは絞れるかなと思います。