ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

エジプト紀行(3)

2006-11-02 09:22:43 | 旅日記
ルクソール西岸

24日午後はルクソール西岸の観光に行きました。
西岸はテーベの人達にとっての「ネクロポリス(死者の都)」
つまり墓地であったところです。


その代表的なのが、この「王家の谷」
新王国時代に岩を掘って作られた墓が,現在90基近く発見されて
います。


ツタンカーメンの墓。
入口でカメラを預け、階段と斜めになった通路を下ると、突き当たり
に前室とその奥の副室があります。前室から右に直角に曲がると
玄室で、ここに王の遺体を納めた石棺が置いてありました。
さらにその右奥が秘密の宝物室という構造になっています。


ツタンカーメンの墓入口で。
現在、見学可能な墓は30箇所あり、1枚のチケットで他に三箇所
選択できます。このあとラムセス3世、9世とメレンペタハの墓
に入りました。
どの墓も通路から各部屋に至るまで一面に美しい壁画が描かれて
います。高松塚など日本の古墳とは比べることができない規模の
大きさで、また数千年の歳月を経たと思えぬ色彩で残っています。
滅多に雨の降らない乾燥した気候が幸いしたものでしょう。

そういえば陽射しは厳しく気温は30度を超えていましたが、日陰は
涼しくて、暑さに弱いペンギン夫婦も旅行中殆ど汗をかきません
でした。


ハトシェスプト女王葬祭殿
エジプト初の女王を祭っています。夫トトメス2世亡き後、幼い
トトメス3世の摂政から後自らファラオになった女性です。
岩山を背に、三つのテラスからなる壮大な祭殿で、これは第二テラス
から見たところです。


メムノンの巨像
アメンホテプ3世の像。この後ろにあった彼の葬祭殿は後の王様
たちに石材として使われたため、完全に失われました。
後に地震のためヒビが入り、そこに風が吹き込んで「像が歌う」
ことで有名になりましたが、今は補修されて歌わなくなりました。


ホテルに帰ってナイル岸辺のレストランで夕食。夜、水を買いに
外に出るとライトアップされたルクソール神殿が美しく輝いてい
ました。