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ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

むべなるかな

2006-11-16 17:35:19 | 四方山話
ご近所の奥さんから「故郷・鹿児島のお土産の中に入っていた」と
お裾分けに預かりました。


アケビに似ているので「つるあけび」ともいう常緑の蔓草ですが、
熟しても割れません。


割ってみるとキウイに似たグリーンの果肉に、あけびよりかなり
大きい種子が入っています。

天智天皇が蒲生野に遊猟されたおり八人の男子を持つ健康な老夫婦に
出会われました。天皇が長寿の理由をたずねると「秋になるとこの果物
を食するため」と答えて御覧に入れ、それを食べた天皇が「なるほど、
もっともなことだ」と納得されたために、「ムベ」というそうです。

鹿児島出身の奥さんは、子供の頃「うんべ」の種を辺りに吐き散らすと
「増えすぎると困る」と叱られるたほど繁殖力が強い植物だそうです。

2002年2月に、兵庫県赤穂市堀越で生島という国の天然記念物に指定され
た樹林を保護しようと、異常繁殖したムベの伐採作業があったことが報じ
られています。「むべなるかな」

しかし、この植物を漢字では「郁子」と書くのはどうしてでしょう?
「むべなるかな」と納得のいく理由を知りたいものです。