ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

タイの旅(7) -アユタヤ<ワット・ロカヤ・スタ>

2009-09-04 08:24:40 | 旅日記
Wat Lokaya Sutha



夕暮れ迫る空の下、高さ5m、全長28mの巨大釈迦涅槃像が大地に横たわって
います。



静かに生を終え涅槃に入る安らかなシャカの寝姿です。手枕にしている左肘
の辺りが金色に光っています。
参詣者が指の爪ほどの金箔を一枚一枚張り付けた痕です。



お詣りの用具は、この金箔1枚と赤い線香、そしてハスの花の蕾がセットに
なっていて、若い女性が10バーツで売りに来ます。
手前に小さな礼拝堂があり、そこで線香に火を付けて立てます。
花は写真の場所に供えるのかと思うと、さにあらず線香の横の花瓶に立てます。
その後ここへ連れてきて、手を添えて金箔の張り方を教えてくれます。
張り終えると掌を拡げさせ、これも爪ほどの大きさで黒く古びた真鍮製?仏様の
座像を数枚乗せます。???
どこへ供えるのかと思っていると、大仏様の頭の横から裏側に連れて行きました。
そこに男がいて20バーツ要求。「要らん」というと、仏さんの数を増やします。
断固拒否しましたが、後で考えるとハスの蕾も使い廻せますし、セコい商売です。
せっかくの敬虔な気持ちが、浮き世の世知辛さにいっぺんに覚めてしまいました。



バスに乗って夕食のレストランへ…。王宮跡の横を通っていきます。



まだ、王宮跡が見えます。



夕暮れのアユタヤの町。たくさん露店が並んでいます。



バス停(右端)にド派手な車体の乗り合いバスがやって来ました。
トゥクトゥク(小型三輪タクシー)も走っています。
町を南に少し走ると、山田長政の活躍した時代の「日本人町」の跡を通ります。
記念館(歴史研究センター)の日の丸が見えたと思うと、あっという間に走り
過ぎました。
夕食はタイスキという触れこみでしたが、スキとは名ばかりでコンロで炊いて
小鉢に入れてきます。最後はオジヤで締めましたが、プーケットで食べたもの
と全く違って味は今ひとつでした。
バンコクへ帰る途中、ライトアップされた遺跡を見に行きます。
レストランを出る頃から雨が降り出しました。



傘の用意をしていましたが、遺跡に着くと待っていたように雨が上がりました。
明るさの残る空に、金色に輝く遺跡が浮かび上がります。



ときどき稲光がはためき大きな雷音が響いて、迫力満点の舞台装置です。



急いでバスに帰るやいなや、沛然と音を立ててスコールがやってきました。
連泊のバンコクの宿に向けて、アユタヤを後にしました。