セントラル・ワールドを出ると…
前の広場で若者たちにフリー・マーケットが開かれていました。
ここへ着いたときは大きな袋や段ボール箱を持った大勢の若者が座り込んで
いて、何事かなと不審に思っていたのですが、謎が解けました。
手作りの装身具や人形などを並べた店が何列も並んでいて、仕事帰りや
学校帰りの人が詰め掛けて大変な賑わいです。
広場の両端ではロック・バンドの舞台も始まりました。
しかし、そのすぐ北側にはビルの前の祠に額づく人の姿が…
黄昏の街角に香煙がたなびきます。若い女性たちが熱心にお祈りしています。
タイの人たちの信心深さは想像以上です
この祠の中は、幸運と金運の神様「ガネーシャ」。
その前の若い女性は、もう何分間もじっと姿勢を崩さず祈り続けています。
どんな願い事をしているのでしょうか。
大通りの陸橋から見下ろした風景。
食べ物の露店も並び始め、仕事帰りの人が買い物を入れたビニール袋を手に
家路を急いでいます。
ピンク色の車はバンコクで一番良く見かけるタクシー。交通整理のお巡りさん
の姿も見えます。
陸橋の乗降口までお店がぎっしり。これは宝くじ売り。
「どの番号が当たりそうかな?」
右はチキン料理のお店。手前に蒸しトリ、中からは焼き鳥のいい匂いが…。
ホテルに帰ってグループ全員が揃い、バスで空港へ。
スワンナプーム空港で出国手続きを終えて、免税店が並ぶ長い長いホールを
散歩。前に来た時は、開港わずかに二日後でまだ戸が閉まっている店もあった
のですが、今は煌びやかな店が並んでいます。
その中央にあるヒンドゥー教の神話をモチーフにしたこのモニュメントは、
出国するときにしか見ることが出来ません。
ヴィシュヌ神が亀の背に乗せた大マンダラ山に大蛇ヴァースキをからませて、
神々がヴァースキの尾を、アスラ(阿修羅)が頭を持って綱引きさせることで、
海は掻き回されて乳になり、やがて秘薬が生まれるという…
アンコールワットでも見た「乳海撹拌」です。
こちらが神々。
ヴィシュヌ神は四本腕で、チャクラ(円盤状の投げる武器)などの武器と
蓮華を持っています。ついでですが、この神様の乗り物?がエメラルド宮殿
にいたガルーダです。
頭の側をもつアスラ。この立派な大蛇ヴァースキはインドやネパールでは
ナーガと呼ばれています。
この後、出発ロビーで最後のシンハを飲んだりして、ナーガい夜を過ごし、
日付の変わる寸前の23時55分、離陸。29日朝、無事関空に帰着しました。
短い旅でしたが、レポートはちょっとナーガめになってしまいました。
けれど、旅のまとめをすることで色々と勉強になりました。
これまであまり関心のなかったタイの歴史や宗教も少しは理解出来ました。
今度機会があれば、北部のチェンマイや最初の王都・スコータイにも
訪れてみたいと思っています。ナーガらくお読み頂きありがとうございました。