10月26日。
今朝はホテルでゆっくり寛いでいて、10時半を過ぎての出発です。
ゲリラ対策のため同じ方向に行くバスは、TOULISM POLICE の護衛
付きでコンベイ(隊列)を組んで走ります。
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アスワンダムを過ぎると、270km離れたアブ・シンベルまで、ずっと
砂漠の中の一直線の道。単調な景色ですが、一面の砂原の中に
円錐形や富士山形など様々な形の砂山が点在していたりします。
トイレをする場所もなく、3時間ぶっ通しで走り続けます。
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一時間程走ると行く手に大きな湖と、いくつかの島が見えます。
これは砂漠の蜃気楼です。
13時半、アブ・シンベルに着き、ホテルに荷物を降ろし昼食。
午後は世界遺産・アブ・シンベル神殿の観光に行きました。
この神殿はアスワンハイダムを建設するとき水没する運命だった
ものを、ユネスコが世界に救済を呼びかけて移転したものです。
1964年から4年間かかって、いくつものブロックに切り分けて
元の位置から60m上に運びあげました。
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もともとは約3300年前にラムセス2世が建設した大小二つの岩窟
神殿で、大神殿の前には王自身の4体の巨像が鎮座しています。
像の高さは20mもある巨大なもので、何十年もかかって作られた
ので、左から右に王の顔が加齢とともに変化しています。それに
してもこの男の自己顕示欲の強さには驚かされます。
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こちらは小神殿。ラムセス2世像4体と王妃ネフェルトリア像2体。
足元には彼らの子供達の像が置いてあります。
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大神殿には入場禁止ですが、こちらは入れます。ただしカメラ持ち
込みは禁止。ところが出てくると扉の前にいるオッサンが「このカギ
持って写真撮ってみなはれ」と勧めます。内部の様子も写ります。
もちろん、お得意のバクシーシ(喜捨)が狙いです。
同じようなことは旅行中に他でも何度かありました。かなり、いい
加減というか融通のきく国です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/b4/04e1dd62042693c2f0523824a45b7776.jpg)
いったん帰って、夕方から再びアブ・シンベル神殿へ「音と光の
ショー」を見に行きました。
神殿の岩に映し出される歴史絵巻は幻想的、神秘的で、しかも美しく
迫力がありました。空には細い三日月と降るような星が輝き、とても
ロマンティックな夜でした。