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続 ケミカルアンカー

2013年05月06日 | 構築物に関する記事から

今日の新聞でケミカルアンカーについて新たな事実が紹介されていました。

 

笹子トンネル事故の崩落事故は接着剤の劣化が原因とみられており 国交省

は事故後 打音検査の有効性を調査するためトンネル内に残るアンカーボルト

を使って負荷試験と打音検査の結果を比較検討していました。

 

その結果 打音検査だけでは安全性の確認が不十分 荷重をかけてアンカー

ボルトを引き抜く負荷試験で安全を確認するしかないとの判断でした。

 

後は確率論の世界で ?%の負荷試験で判断するかが問題です。

 

現在あるアンカーボルト数は膨大で 負荷試験数を増やせばより安全率が高く

なりますが コストも高くなると思われます。

何となく 宝くじで1等を狙う投資家の世界に似ているので 10枚買うか100枚

それとも 思い切って10000枚買うか多いに迷う世界です。

 

国交省はいろいろ悩んだ末 今後新たにトンネルなどの施設を建設する場合

ケミカルアンカーの使用制限案を検討するとのことです。

 

今回 熟練の打音検査員でもケミカルアンカーの劣化が判定できなかった割合

は0.032%(6/185)でした。

 

この割合が低いか高いかは 「見識者と呼ばれる高給取り」 が判断します。

人間の判断は どんなに熟練しても 100%はありえません。

 

・・・・・・・・今回の打音検査は3人の検査プロが別々に行いました。・・・・・・・・・

「笹子トンネルではアンカーボルト1本あたり約1.2トンの荷重がかかるため

余裕を持たせて最大約4トンの荷重に耐えられる設計でした。

しかし 185本のボルトのうち16本は約1.2トン以下の荷重で抜け落ちる

状態まで劣化していました。

ところが 打音検査で 「危険」 と判定されたのは 約0.5トン以下の力で

引き抜けるまで劣化が進んだ9本だけ。 

残る7本のうち少なくとも6本の判定は3人とも 「安全」 で劣化を見抜くことが

出来ませんでした。・・・・・・・・・・・・これが現実です・・・・・・・・・・・・」


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