今日の新聞で 笹子トンネル天井版崩落事故についての調査結果が
国交省から公表されました。
調査結果は アンカーボルトの約1割が強度不足で天井版の荷重に耐
えられない状態だったとの怖い内容です。
まるでロシアンルーレットのように 天井崩落条件が整い 後はその時を
待つだけ・・・・・・・・・通行車両は何も疑うことなく・・・・・・・・・・
必然的な人災は何とか避けてもらいたいものです。
アンカーボルトはトンネル上部の穴に下方から接着剤で固定され 実際の
荷重の3倍超えまでも耐えられる想定だったが 計約6割がこの基準を下
回ってる調査結果でした。
アンカーボルトはベテランと呼ばれる職人が作業したと思いますが 工期に
追われ 下方から柔らかい接着材を注入し 更に下方からアンカーボルトを
差し込む作業・・・・・・・・・ 当然穴の奥まで接着剤が充填されている状態は
目で直接みて確認することはできません。
アンカーボルトが抜ければ落下することは予想できますが 権威ある専門家
が落下する可能性について言及しなければ 「アンカーボルトは抜けない」
との安全神話が出来上がります。
この安全神話が 「俺たちは 人の命に関わる仕事をしている」 という感覚
を弱め 流れ作業化している可能性もありえます。
「人間が作ったものは必ず壊れる」 との大前提が大事だと思います。
「いつ壊れそうか」 を想定するには 新設以上に注意深い観察が必要です。
予算をたっぷり使った華やかな新築・新設は 「壊れる」 へのスタート点です。
地味な保守・点検作業もそれなりの予算・時間が必要です。
大事故が起こり 人命が失われてからでは遅すぎます。
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