9日 国土交通省と中日本高速道路は笹子トンネル(上がり線)
事故後の点検調査結果を発表しました。
結果は予想された通り 天井版を固定するアンカーボルトなど
に計1211件の不具合が発見されたそうです。
点検は昨年12月13~27日 「目視」 「打音検査」 「触診」の
3手法で実施され 不具合の内訳は次の通りです。
① アンカーボルトの欠落や脱落、ゆるみなどは計1028件
② 天井版を側壁に固定するボルトの欠落、脱落などが58件
③ トンネル上部のひび割れが125件
不具合の中にはボルトの欠落など 目視で簡単に見つけられる
ものも含まれており 国土交通省は 「これまでの点検・補修が
適切に行われていたか、中日本高速道路から事情を聞いて調査
する」としている。
いままで行われていた点検は 「35年間の事故無し」が自信となり
点検報告書作成用の点検であり 「疑いの目」 や 「命に関わる
点検」 の意識が欠落していたと思われます。
点検業務の指示者も いつもの 「問題なし」の点検報告書に押印
経営上層部には現場の実態が伝わらない仕組みが出来上がって
いたと想像されます。
このような仕組みが出来上がると たとえ 現場で問題事項を報告
しても 問題を内々に処理し 「無かったこと」 となります。
そして重大事故が発生して隠し切れなくなるまで 問題は隠されます。
問題解決法としては 業務上の責任範囲を明確にして たとえ退職後
でも責任を問われる仕組みにする必要があると思います。
耐用年数の長いインフラは 責任者が不明となり易いものです。
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