万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

テーマが80もある万華鏡シリーズ

2006-07-06 20:42:16 | 万華鏡ブログ
ジュディス・ポールとトム・ダーデン夫妻はサンフランシスコの郊外に素敵な家と工房を持ち、シリーズものから限定版まで、本当に多くの万華鏡を創ってきました。今回の写真は彼らの定番スコープとして長い間作られてきた「It's a Wrap」(イッツ・ア・ラップ)シリーズのうちの「Orchid」(蘭)の内部映像です。その名にふさわしく、淡い紫色の世界、テーマにぴったりの花々がブーケになって次々に現れます。外側は美しい蘭の花の模様の生地が巻かれています。このシリーズは1999年から80以上のテーマにそって創られてきました。カラフルではっきりとした模様の美しいコットン生地をコーティング処理して筒に巻いているので、この名前が付いています。アイピースと、ガラス製のオイルセルを支える先端部は、パウダーコーティングを施したアルミ製です。オブジェクトはテーマにそってジュディスさんが集めてきたフィギュアやミニチュアのピースを中心にビーズやランプワークによるガラスオブジェクトがバランスよく入っています。いろいろなものが入っていて、オブジェクトセルを見るだけでも楽しいのです。「どうやって探してくるのですか」と思わず聞いてしまいました。いつもアンテナを張っていて、どこでも何か見つけたら、万華鏡に使えないかと思うのだそうです。80以上のテーマにふさわしい、ひとつひとつ違う表情を見せるオイル入りオブジェクトセル、しかもそのどれもがほとんど2ミラーシステム、5ポイントの映像なのに、同じようなものがないのですから、すごいです。創造のアイディアがあとからあとから生まれてくるのでしょう。万華鏡のデザインはジュディスさんの担当で、ミラーシステムやセルの製作、組み立てをトムさんが担当しています。テーマは、「花」「動物」「自然」「食べ物」「飲み物」「趣味」「祝日やお祝い事」など、多岐にわたります。万華鏡の専門店などでご覧になったリ、お求めになられた方も多いことと思います。このシリーズはもう材料の在庫があるだけしか製作をせず、新しいプロダクションタイプ「ストーリースコープ」の製作が始まっています。もう製作されないとなると、何だかさびしい気がしますね。
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