万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

最後のひとつの万華鏡

2006-07-21 20:51:25 | 万華鏡ブログ
スティーブ&ペギー・キテルソン夫妻の限定版万華鏡「Whispy」です。本体のガラスは特別注文のガラスで、過去の限定版にも使われていたことがあります。白地にグレイや赤茶色の細い線や流れるような模様がランダムに走っています。表面が透明で、とても繊細な雰囲気の美しいガラスです。かすかな細いラインが名前の由来です。スタンド部分は木目の美しいウォルナット材がシャープなラインで形作られ、傾けられた丸い筒と美しいバランスを保っています。オイルセルを支える先端部の金色の輪とゴールドのパティーナを施したはんだ部分がよくマッチし、アクセントとなっています。
オブジェクトはもちろん、名手ペギーさんのバーナーワークによるガラス細工で、白や茶色の濃淡を中心に、赤、金、黒などの色を配し、外部のデザインにあった、落ち着いた華やかさのマンダラ映像を演出します。また通常の作品とは違って、マーブルやムリーニといった少し大きめのガラス細工も入っているのが、セルの横から見えて楽しいです。もしかしたら、ほんの少し姿を見せているこれらの存在感のあるオブジェクトも、外観のデザインの中に計算されているのかもしれません。
あちこちに限定版らしいこだわりの部分が見られる作品は、20個の限定製作の20番目です。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする