戯言in the PEN #3 としてここしばらく撮りためた写真をフォトアルバムにアップしました
この東京タワーはPEN-FTの画像三段つなぎです
あらゆる商品が多様化している昨今 特に趣味的世界では新しいものと古いものが入り乱れて さらなる領域に発展する気配を感じます
昨年秋 MCEI発行の「百人百語」の原稿としてこんなことを書きました
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スローのつぎは“手間”
以前から気になっていたモノ、を買ってしまった。カメラ。デジカメではなくフィルム、「ライカ」ではなく国産、クラシックというよりも中古カメラ。 1959年からシリーズ化していったオリンパスペン。普通のフィルムで二倍撮れるハーフサイズでコンパクトな一眼レフ。ハーフサイズなので画質も半分、つまり雑。当時は一世を風靡したらしい。ライカの何十分の一の値段。
自分でシャッタースピード、絞り、を決め自分でピントを合わす、そんなコンパクトカメラがほしかった。
手間をかけて創られた逸品は高価で、その使い方にも流儀が求められる。使いやすくて手間のかからないものは安価なものが多く使い手を選ばない。オリンパス・ペンの様に当時は普及品でも、今もその独創性が高く評価されているものもある。
便利なものを追求すればするほど“不便”“手間”が大切になってくる。供給側の手間、買手の手間、スローのつぎは“手間”と“暇”ではないか、と。
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最近 ふと思い出した親父との会話~遠い昔 小学生の時 そんなやりとりがあった様な気が
「オリンパス・ペン 買ってえな」
「あれはハーフ版やから・・・云々・・」とあり結局 コニカC35を使っていました(当然私専用のカメラではありませんでした)
親父は 元「東映の映写技師」で二眼レフカメラやらなんやらとカメラ関係は詳しく 難しそうな機材が多くありました 結局子供にも使いやすい最新型で35mmフルサイズを選んでくれたのだと思います
その後中学生まではコニカC35が活躍 その後“オリンパスM-1”がやってきました あっという間にOM-1やらOM-2ブラックボディーやらレンズも広角25mmから55mm 85mm 135mmとどんどん増えていきました
まぁ親父と趣味があったので 子供としてはラッキーなことでした
時は流れて平成の今 オリンパスペンFT関係の本を見て「OMシリーズと同じ方の設計で斬新なアイデアが活かされたカメラ」であることを知りました そして中古カメラ屋さんに行くと比較的コンディションの良いオリンパスペンFTが私を見つめていたのです 私が見たのではありません カメラが私を見つめていたのです その後 上記の「スローのつぎは“手間”と“暇”」となる次第です
初代オリンパスペンは私と同じ1959年生まれ その後ハーフ版一眼レフというオンリーワン商品であるオリンパスペンFが1963年 私が持っているFT(露出計内臓)が1966年から造られました
フィルムですから“現像に出す”必要があります それでも便利なもので同時プリントではなく同時CD-ROMにもしてくれます そんな訳で ブログ・橋長戯言にオリンパスペンFTで手間をかけた写真をフォトアルバムとして現在219枚 アップしています
「特別でない風景を特別でないカメラでフィルムに収めました」という決まり文句で あまり有意義でない写真とコメントを公開しております
よろしかったらお暇な時に 眺めて下さい 本当に意義はありませんが
・戯言in the PEN #3 48枚(最新 06.8頃撮影)
・戯言in the PEN #2 56枚(06.6頃)
・戯言in the PEN #1 31枚(06.4頃)
・中書島界隈の戯言 35枚(06.2頃)
・香港戯言 49枚(05.12頃)
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※ひとりごと
実家の古いタンスの中なんぞにオリンパス・ペンなぞありましたらそして使わない かつ「橋長さんに使こてもらお」と酔狂な考えをお持ちでしたら御一報下さい (LS EHAGAKI #145)