Reflections

時のかけらたち

氷の回廊

2008-07-07 23:40:37 | books


いつかNHKでアフリカ縦断をやっていた時、エチオピアの高原を調べようとして見つけたのが
庄司康治さんのHPで、そこから「氷の回廊」という本にぶつかり、図書館で検索して借りました。
写真が多い本にもかかわらず、なかなか取りかかれなかったのですが、期限も過ぎ督促の
電話も来るので土日でいっきに読みました。



著作権の問題もあるので写真は載せてはいけないかもしれないけど、あまりにいい顔をしているので
本から1つだけ写真を掲載させてください。

ヒマラヤの写真は
TERRAから見てくださいね。


標高4000メートルを超えるヒマラヤの奥地 リンシュ村に暮らす人々の話。
そこには生きることの原点があるように思えました。

母親は祈りをこめて麦を蒔き、家族ためにヤクを飼い数ヶ月放牧地に一人で暮らす
父親、泥のインクを大事に集め木のノート〈瓦みたいだった?)に文字を書く子供
たち。電気もないところです。教室は青空。子供達の輝く目。
教育とチベット仏教が彼らの基礎となります。先生を街まで行って探してつれてく
ると「月からでもやってきた人のようだった」というのが面白い表現でした。


「この地球上には、僕達の想像をはるかに超える、厳しい自然の中で暮らしている
人たちがいます。アマゾンの奥地や、アフリカの砂漠で、そして世界で最も隔絶さ
れた、ヒマラヤの奥深いザンスカールで・・・
 厳冬のたった1ヶ月間、ここザンスカールには、世界でもまれに見る、自然と人間
が織り成すドラマが展開されます。
 冬の間だけ、忽然と姿を現す道があります。しかしそれは、世界中のどんな地図
にも記されていません。なぜならそれは、幻のように現れては消えるからです。その
名を「氷の回廊」と言います。それはまるで、時空間を超えた、とても不思議な
存在なのです。
 この土地を背景に、ささやかで、悲しいまでに素朴でたくましく、たった一足の
長靴を息子に贈るため、命がけの旅を淡々と続ける人たちが暮らしています。ザン
スカールの人々と共有する時は、僕に、家族の絆とは何か、人間の奥深さとは何か
を感じさせてくれます。」

そういえばフランス人の監督がチベットかヒマラヤを撮っていて、見たいと思ったこと
がありました。そこにいる人たちがそのまま映っているだけですごいのです。




コメント (4)
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