Reflections

時のかけらたち

「美の遍歴」 と思い出したお花の本たち

2015-03-21 21:17:25 | books



池田重子さんの「美の遍歴」が届きました。
今までどうしてこれだけの人に気が付かなかったのだろうと
思っています。コレクションの写真も言葉も素敵です。
何か一つの指針になりそうな言葉の宝石箱。






願望がすぐかなうと
思わないことです。
「待つ」楽しみがあるのです。





待つ過程が楽しかったことを
思い出します。
物を作っているときも
旅行を計画するときも・・

最近は年を取ってきたので
もう待てないかと思って
焦り気味になることもありますが
心したいと思いました。
しかしまたタイミングを逃さないことも
必要なことでもあります。


私の人生の最終章はやはり「美を求めて」かしら・・



                   

 本のサインを見ていたら
私の花の本の原点を思い出しました。
ずっと昔人事院総裁をして趣味で花の絵を描いていた
佐藤達夫の「私の植物図鑑」。婦人である佐藤雅子さんは
とても素敵な方で刺繍の図案や料理の本も出されていました。








本が出版された時、達夫氏はすでに他界していました。
全く記憶がないけど奥さまのサインをもらっていました。


私が野の花をすごく好きになったのは小さなころから祖父母の軽井沢の別荘で過ごした
ことが大きいと思います。祖母が花を摘んで花瓶のさりげなく入れている
そんな飾り方が好きでした。お茶花も好きです。

軽井沢の離山房は別荘からも歩いてでも行ける距離でした。祖父母や母ともよく
行ってコーヒーを飲みました。ここではジョン・レノンを見かけなかったけど
鹿島の森の近くで一家に出会いました。町ではヨーコが自転車に乗っている
姿も見たことがありました。

離山房の奥さまはお花の先生で、ご主人の朝日新聞のカメラマンが
写真を撮ってお二人で本を出されていました。
結婚前でしたが、いとことお茶を飲みに行ってそれぞれ本に言葉を
書いていただきました。二人とも違う文章でした。








母のところにも「20年目の花手紙」と「30年目の離山房」という2冊の本が残されていて同じように名前を書いて
もらっていました。
家族ぐるみで夏だけの付き合いでしたが、楽しみに出かけていました。










Sにまでこんなに書いてもらっていました。

私の花が好きになった原点は佐藤達夫氏の細密画の本と、軽井沢の花たちかもしれません。

コメント (4)
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