先週のN響の定期公演は珍しくリアルタイムで見ました。
ファビオ・ルイージの新しい世界を見ました。ワグナーやシェーンベルグです。ペレアスとメリザンドはドビュッシーやフォーレも
作曲したなかなか作曲家のイマジネーションを掻き立てるストーリーのようです。私が以前聞いたことがあったのは多分フォーレの
だったかしら・・・ 今回これらの重々しかったり、研ぎ澄まされた曲をもっと聴きたかったのですが、録画してなかったので、NHK
プラスで何回か聴いただけでした。クリスティアーネ・カルクは大分前に同じシュトラウスを聴きに行ったことがあったソプラノでした。
この番組の一番最後にあったコンサートαでのMINAMIの演奏に心が休まりました。
N響第2025回定期公演【曲目】1.ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「前奏曲と愛の死」▽2.リヒャルト・シュトラウス/歌曲集から
「ばらの花輪」「なつかしいおもかげ」「森の喜び」「心安らかに」「あすの朝」▽3.シェーンベルク/交響詩「ペレアスとメリザンド」
【演奏】指揮=ファビオ・ルイージ、ソプラノ=クリスティアーネ・カルク、管弦楽=NHK交響楽団【収録】2024年11月30日NHKホール
- 出演
- NHK交響楽団 、クリスティアーネ・カルク 、ファビオ・ルイージ 、MINAMI 、江口玲
MINAMIの曲目の大好きなブラームスのソナタ3番や、チャイコフスキーの「なつかしい土地の思い出」が私の心の中にも
なつかしさをよびおこしました。とてもふくよかな彼女からやさしく柔らかいメロディーが広がって行きました。
最近はよく音楽を一緒に聴きに行った義理の姉や母が夢によく出てきます。
初めて知ったヴァイオリニストはなかなかの経歴の持ち主でしたが、今度ベルリン・フィルの第1ヴァイオリン奏者と
決まった記事を発見。樫本大進についですごいですよね。
この度、弊社所属ヴァイオリニストのMINAMI(吉田南)は、
オーディションに合格し、来シーズン(2025年秋)より、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第1ヴァイオリン奏者としてトライアルを開始いたします。
適任者不在のまま約4年間空席となっていたポジションに着任し、
ベルリンを拠点として活動して参ることとなりました。
引き続き国内外でのソロや室内楽の活動も行って参ります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社アスペン
MINAMI has won the audition to join the Berliner Philharmoniker and
will begin a trial period for the 1st violin (tutti) section
starting from the 2025 Fall season.
She will also maintain her solo and chamber music performances
both in Japan and internationally.
Please anticipate her remarkable achievements in the future.
Aspen Incorporated
Julia Fischer - Tchaikovsky: Mélodie in E-flat major, Op. 42 - Tatiana Chernichka
Hilary Hahn and Josh Ritter Paganini Cantabile
メロディーから連想したパガニーニのカンタービレ。 よくアンコールに弾かれる曲ですが、私も昔コンサートの
アンコールで聴いたリッターとのアンコールです。最近はヒラリー・ハーンのコンサートには行っていません。
Janine Jansen - Après un reve - Fauré (official video)
チャイコフスキーのメロディーを探していた時にみつけたジャニーヌ・ヤンセンのフォーレ「夢の後に」
これも若いころから大好きな曲。 ヤンセンのコンサートには2回行ったことがありました。
離れていても同じ時を過ごしていると感じられる友人とも音楽の話ができるのが嬉しい。
彼はクラシックにはあまり詳しくないけれど、こんな曲がいいと教えてくれると私にも新しい発見が
あったり、私も好きな曲だったりして。
こんな高齢者になるといたわりあうことができる若いころからの友人がいたなんてミラクル。
そんな人がいたことが嬉しい。同年代の友達たちは同じ時代を生きてきて、同じように年を取って
わかり合えるところがやはりいいですね。
追記)
「なつかしい土地の思い出」はロシアのことだと思っていたのですが、
前橋汀子さんの説明で下記のようにありました。
この組曲のタイトルにある「懐かしい土地」というのは、1877年にチャイコフスキーが結婚の破綻から逃れ療養していた
スイスのレマン湖ほとりにある風光明媚な小さな町「クララン」といわれています。この地ではチャイコフスキーの代表作で
あるヴァイオリン協奏曲も作曲されています。
チャイコフスキーは不幸な結婚とその果ての自殺未遂によって、スイスの湖畔の村クラランの別荘に逃亡します。それが可能
だったのは、彼の終生のパトロンとなったフォン・メック夫人の援助があったからです。
彼はその別荘に腰を落ち着け作曲活動に専念することになります。そして、そこで「交響曲第4番」や「エフゲニー・オネーギン」
さらには当地をたずねてきた友人のヴァイオリニストの助けを受けて「ヴァイオリン協奏曲」などを完成させることになるのです。
この「瞑想曲(Meditation)」は、その「ヴァイオリン協奏曲」の第2楽章として書かれたものでした。
しかしながら、全体のバランスを考えればこの音楽は短すぎると判断して、チャイコフスキーは別の音楽「Canzonetta」に差し替えます。
しかし、この短い音楽はとても美しく、それ故に捨てるのに忍びがたかったようで、ロシア帰国後に「なつかしい土地の思い出」と
題したピアノとヴァイオリンのための作品の第1曲として採用します。
この「なつかしい土地の思い出」の「なつかしい土地」とは言うまでもなくメック夫人の援助によって過ごしたスイスのことであり、
この作品はその事への感謝の気持ちを表したものでした。 クラシック音楽へのお誘い~Blue Sky Label より
この小品集はチャイコフスキーのパトロンであったナデーシュダ・フォン・メック夫人が所有していたウクライナの田舎町の領地
であるブレイロフで作曲され、完成すると夫人に贈られたと書いてあるものもありました。
チャイコフスキーは同性愛者であったとも書かれていました。そんなことも聞いたことがあったような・・
バレエ音楽や悲しくも美しい情緒に溢れた音楽を作った人です。
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