イタリア映画続きの前に久々で見た英語の映画です。
アカデミー賞主演男優賞を取ったのにそれほど話題にならなかったような・・・ イタリア語の先生にこの映画よさそうよと
言われて昨年借りて見た映画です。
とても感動的な映画で最後近くのこの美しいセリフがこの映画のすべてです。
Charlie says this after asking a question, the question was do you ever believe people are incapable of not caring?
It’s an interesting question, which he poses because other people in his life see the world as a desolate, cold place,
and believe people generally to be bad at their center, selfish and uncaring.
Do you ever get the feeling people are incapable of not caring ? People are amazing
The Whale | Official Trailer HD | A24
ザ・ホエール(原題 The Whale ) - 映画予告編
2022年製作/英語/117分/PG12/アメリカ/字幕翻訳:松浦美奈
原題:The Whale
原作:サム・D・ハンター
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演者:ブレンダン・フレイザー、セイディー・シンク、ホン・チャウ、タイ・シンプキンス、サマンサ・モートン
ハーマン・メルヴィル『白鯨』もタイトルのように一つのキーです。アメリカ人は白鯨が好きですね。学生時代、亀井俊介先生の
白鯨の解説を聞いて、このハチャメチャな小説を読みたかったのですが、挑戦することはできませんでした。メルヴィルの短編は
好きでよく読みましたが。昔、「ソフィーの選択」を見てジャック・ロンドンの「荒野の呼び声」からの引用やシューマンの
「子供の情景」から”異国にて”を聞いて、ジャック・ロンドンの小説もアメリカ人の心なのかなと思ったことがありました。
まさに鯨のように大きくなった病の床にある主人公が最後に散々なことをしてきてしまった家族、娘に対して伝えたかったことを
伝えて天に昇っていく話です。失意の中で最後にみつけた希望です。生きていてよかったと思った幸せな最後でした。
人生で何か一つでもなしえたら、それは素晴らしいことで、昔曽野綾子さんのエッセイで人を許すことだって生きる意味があると
確執のあった父の最後を看取ったことを確か書かれていたかとかすかな記憶があります。
感動して泣いてしまうほどの映画ですが、それは悲しいからではありません。
Do you ever get the feeling people are incapable of not caring ? People are amazing
考えたことはないか?
人は誰であれ、誰かを気にせずにはいられない。
人生は素晴らしい。
「TheWhale/ザ・ホェール」 切ないほど人間愛に満ちた悲しくて美しい映画
映画「ザ・ホェール」より メルヴィルの「白鯨」とのコラボが素晴らしい
映画も面白そうな予感がします。カンカンさまの映画評で「この映画は映画館で見なければ!」と読んで、実際に映画館に行ったことを思い出しました。
「ボヘミアン・ラプソディ」です。
白鯨は膨大な作品のようです。興味そそられるのですが、挫折しそうで挑戦していません。
映画は昨年度のアカデミー主演男優賞を取っていますが、こういう映画がアカデミー賞を取ることができるのが嬉しいです。
ボヘミアン・ラプソディ懐かしいですね。あの熱を思い出します。