素朴な疑問。今頃なんですが、国会中継を見て思うこと。国会の審議って政権担当者に対する
質疑だけだったのですね。意見を出し合って決めて行くのが民主主義だと思ったけど。今は危うくなってきているけど
自民党独裁政治だった。そして国会の外で他の党との合意を得たりして・・?! 他の民主国家でもこんなものなのだろうか?
目の覚めるような議論はないのだろうか?
大きな問題の時、国民はデモなどの行動で意思を表すことしかできない。
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成瀬監督の「浮雲の次」に観た映画。
若いころ大好きだったエリセ監督が何十年ぶりに映画を撮っていたことを知り、11月に小津の映画と一緒に借りて見ました。
小津監督の「お早う」は中井貴一が父親佐田啓二が出た小津の作品で一番好きなのはこの映画と語っていて、最近、中井貴一
っていい役者だなあと思っていました。その父親の映画を見たくなり・・・
映画の内容は全然知らなくて借りたのですが、絶妙な組み合わせでした。
エリセもキアロスタミ監督も小津のファンであり、小津そのものより小津崇拝者の映画がいいなーと思っていた私です。
瞳をとじて
『瞳をとじて』
監督・脚本:ビクトル・エリセ
撮影 バレンティン・アルバレス
美術 クルル・ガラバル
出演:マノロ・ソロ、ホセ・コロナド、アナ・トレント
原題:Cerrar los ojos/英題:Close your Eyes
2023年製作/169分/スペイン
『瞳をとじて』本予告_2月9日(金)全国順次公開
ビクトル・エリセは若い頃の私の映画の全盛期、ヴィスコンティの後、イタリアのオルミ監督、ロシアのミハルコフ、タルコフスキー
ギリシアのアンドロケプス等夢中になって見た映画の中でも印象の強く残った「ミツバチのささやき」を作り「エル・スール」
まで見たけれどそれ以降のマルメロの・・は見ていなかった。今年エリセ監督が31年ぶりに長編映画を撮ったと知り、TSUTAYA DISCUS
で借りて見ました(新聞をやめてしまったのでこういう情報が入りません)。月でのサブスクなので月末が来てすぐ返さなくては
いけなかったので、何回も見ることができなかったけれどこの映画は1回ではわかりにくい映画だったかと思います。
始まってからも謎めいて、これはいったい何なのかと思っていたら映画の中の映画だった。
ミツバチのささやきのあの少女アナが50年ぶりにエリセ監督の映画に登場して、映画の中にそれぞれの歴史が入り組んでいくように
複雑な気持ちになって行く映画でした。時代の流れがしっかり組み込まれていて・・ 映画自体の歴史も・・・
この間、それぞれの苦しみを背負って生きてきた人々・・ それが最後にマックスがこだわる映画フィルムによる映画館での
スクリーンでの映像にフリオの心の奥に光がともったと感じたのは私だけではないと思います。記憶の奥底から何かひらめいた感じの
フリオ役の演技が素晴らしかった。
老いをどう生きるか・・恐れも希望も抱かぬこと。
みつからなかった本当の居場所を持つこと。
失ったものを取り戻すには記憶はとても大切なもの。
医者にはできない方法で失ったものを取り戻す手助けができる。心を揺り動かし、魂を呼び覚ます ・・・映像?
参考)
ビクトル・エリセの映画愛がつまった驚くべき傑作 ”瞳をとじて"が語りかけるもの
名匠エリセ 31年ぶりの新作に映画を再発見する幸せ 『瞳をとじて』
ビクトル・エリセの31年ぶりの長編映画『瞳をとじて』に仕掛けられたものとは
『瞳をとじて』 スペインの巨匠ビクトル・エリセが紡ぐ31年ぶりの長編!記憶をめぐるヒューマン・ミステリー
『瞳をとじて』 ビクトル・エリセ
スペインの巨匠ビクトル・エリセ監督が31年ぶりの新作『瞳をとじて』に注ぐ魂の言葉とは
お早う
『お早よう』松竹製作ニュース
ヴェンダース、「お早よう」を語る | Wenders talks about "Good Morning"
お早う
上映時間:94分 / 製作:1959年(日本) / 配給:松竹=松竹大船
スタッフ |
監督:小津安二郎 |
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キャスト |
スタッフ
監督:小津安二郎
キャスト
福井平一郎:佐田啓二
有田節子:久我美子
林敬太郎:笠智衆
民子:三宅邦子
原口きく江:杉村春子
福井加代子:沢村貞子
浦辺粂子
実は小津の作品、昔『東京物語』と他に一つくらいしか、しかもTVで流されていたのを見たことしかない。
今回の作品は小津の作品では珍しい喜劇で家族の問題にも深く入って行かない軽やかな作品であるということでした。
たわいのない日常・・ 戦後少したって平和が戻ってきたそんな時代の中の一コマ。映画のストーリーよりも何も
昭和中ごろの日本が敗戦から復興し始めてきたころの世の中の暮らし方がとても面白かった。まさしく私の小学校の
時代とぴったり合ってきます。テレビの導入・・ ある家にみんなで見に行っていたり‥ 洗濯機や冷蔵庫の家電も
普及し始めたころ・・映画では出ていたかどうか覚えていないけれど電話もまだなかなかつく時代ではなく、今とは
全く別の世界。日本の直線的な家もとても美しいと思いました。今は日本的な家を探そうと思っても、世の中、ほとんど
暮らし方が違って来ている。
思わず笑ってしまう、なかなか軽いいい映画でした。
でもその中に、あの時代でさえ、無駄も必要とか世の中便利になりすぎることの危惧を感じているのには驚きます。
そして大切なことは伝え合うこと・・
「トラベルナース」を観て、いいなーと思ったのですが、どうもドラマとか続けて見ることが出来なくて。私もシビレテいます。
そもそもTVをあまり見ていないのです。見逃し配信でどれくらいカバーできるかしら? 「海に眠るダイヤモンド」と「トラベルナース」はおもしろそうと思っていたのに。「トラベルナース」はキャスティングがすごくよくて岡田将生も最近いいですよね。元の名前が岡田健史で現在水上恒司も若手では好きです。柄本佑もいいけど「光る君へ」は史実と違うので見る気がしなかったです。フィクションと思っても紫式部のイメージが私の中にあるものと違いすぎて。