眩暈も軽くなり、用心しながらの日常生活が戻り、以前に買ってあったN響のサマーコンサートに
夕方から出かけました。
8月の定期的に開催されている自身企画のコンサートReal-time のチケットがあっという間にsold outになり
残念に思っていたところ、タイムリーにN響コンサートを知りました。
ウェーバー/歌劇「魔弾の射手」序曲
モーツァルト/ピアノ協奏曲 第24 番 ハ短調 K. 491
シューマン/交響曲 第3 番 変ホ長調 作品97「ライン」
アンコール:
リスト作曲 巡礼の年 第1年「スイス」から 第2曲「ワレンシュタットの湖で」 ピアノ
モーツァルト作曲 歌劇「フィガロの結婚」序曲
北村朋幹
素晴らしいモーツァルトでした。ピュアにして深い。カデンツァっぽいところはこれモーツァルト?という
何かベートーヴェンが入っているような不思議な感じ。音がやさしくて、この前のヒラリー・ハーンの伴奏の
ピアニストとはえらい違い。あれは何だったの?
後から解説を見たらこの曲はベートーヴェンが絶賛したとか・・
心洗われるモーツァルト。こういう内に入ってくるピアノ好きです。
一緒にたまにコンサートに行っていた今は亡きTさんを思い出したり、亡くなった中学生の時の友達の顔が浮かびました。
気になる友人のことは神の御心のままに。この距離感がいいような、つらいような・・
亡くなった身近な人たち、祖父母とか両親とか、生きている友達に取り囲まれて聞いているような感じがしました。
シューマンの「ライン」では仕事をしていた時にクラシックが好きな先生がいて、海外出張をするとすぐコンサートに
行ってしまうらしく、ファビオ・ルイージのファンでもあり、いろいろ話したこととかも懐かしく思い出されました。
ルイージのシューマン交響曲全曲を買ったのでそのことも話したりして、やっぱりタイトルがついている交響曲は
いいよねとか・・
いつもはホールの3階でここから見えないくらいの席ですが、今回はチケットもあまり高くなかったので
残っていた1階の席を手に入れました。ピアノだし近い方がいいような・・・
最初のウェーバーもよくて、N響って世界に通じるオーケストラになったと本当に思いました。
重厚な音で、それぞれの演奏家も素晴らしいです。席が近いと特に個々の演奏家を感じることができます。
オケ全体がまるでこの若い音楽家たちを祝福しているような温かいまなざしもありましたし、
すぐれた音楽家がまた出てきたのだという思いです。
アンコールのリストも素晴らしかったです。
モーツァルトのピアノ協奏曲が終わった後、熊倉さんも本当に満足そうで、喜びにあふれていました。
その後のラインも丁寧に堂々と振ってました。
若い二人の、素晴らしいサマー・コンサートでした。
リハの模様
N響ツィッターより
【2021年8月4日発売】北村朋幹(ピアノ)/ケージ プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード グリーグ 鐘の音(抒情小曲集 第5集より)Op.54-6
July 21 2023 Harajuku
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