2022年12月4日
ワーグナー/ウェーゼンドンクの5つの詩
ブルックナー/交響曲 第2番 ハ短調(初稿/1872年)
指揮 : ファビオ・ルイージ
メゾ・ソプラノ : 藤村実穂子
楽団員も去った後、まだ残って拍手しているお客さんの前に現れたファビオ・ルイージ
このプログラムについては下にリンクを貼っているファビオ・ルイージのインタビューに説明がありました。
ワーグナーとブルックナーは似ているという・・・不思議な組み合わせのプログラムだと思っていましたが。
ワーグナーはどうも近寄りがたい作曲家です。
メゾ・ソプラノの藤村さんは初めて知りましたが、海外でずいぶん活躍されている方でした。深みのある声で
とてもよかったです。曲はなんとも思い陰鬱とした感じでしたが、先ほどNHKFMの聞き逃し配信でもう一度
歌詞を見ながら聞いていました。宇宙とか死とか自然とか永遠とか・・・ すごい宇宙観。
ブルックナーの2番も初稿にこだわった演奏会でした。ブルックナーらしく美しいメロディーでしたが、
ファビオ・ルイージらしい洗練された軽やかさがあるのがよかったです。
ブルックナーはカラヤンで初めて聴いて、あとはヴィスコンティの映画の印象が強いので、何か重厚な
感じがしていたのですが。
時に美しいメロディの中に夢の中に入っていきそうないい気持になってしまいましたが、両親のことが一番
思い出されたコンサートでした。父がクラシック音楽を聴くきっかけを作ってくれたことはいつまでも感謝に
たえません。時々いっしょにコンサートに行ったN響の会員だった亡くなった友人も病に倒れなければ
一緒に行っていたのにと残念に思ったり。
ファビオ・ルイージのコンサートは何か新しい世界を見せてくれるような、一緒に勉強してくことができるような
N響の楽団員と共にあるような首席指揮者の何か心意気を感じてしまいます。都民劇場の時のように世界のいろいろな
オーケストラも聴いてみたいのですが、ひとつのオケを追っていくのもいいのかもしれません。
[SPOTLIGHT]インタビュー|ファビオ・ルイージ(指揮)に聞く ブルックナー《交響曲第2番》にみる輝きと美しさ(2022年12月Aプログラム)
2022年12月10日 (土)
モーツァルト/交響曲 第36番 ハ長調 K. 425「リンツ」
メンデルスゾーン/交響曲 第3番 イ短調 作品56「スコットランド」
指揮 : ファビオ・ルイージ
ほんとうは12月14日 サントリーホールで河村尚子が弾くラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第2番に一番行きたかったのだけど
一般用は売り切れていました。
1カ月ぶりのベルカントのレッスンの後、朝作ったサンドイッチを一組だけ持ってNHKホールへ。
最近モーツァルトを聴いていなかったので聴きたくなっていたところでした。メンデルスゾーンのスコットランドも
初めて聴く曲でした。これもNHKらじるらじるでもう一度聴きなおしてみようかと思っています。
美しいメロディが得意なメンデルスゾーンらしい曲でした。ちょっとクラシック音楽勉強会みたいになってきて
しまいました。
あと1回のN響コンサートは来年2月のアンデルシェフスキーのシマノフスキです。
N響は今まであまり行ったことがないのでよくわからないけれど、ファビオ・ルイージはスター扱いですね。
本コンサートの前にN響メンバーによるミニコンサートがあり、トークもあって
和やかな雰囲気でした。室内楽が聞きたかったので、ベートーヴェンの 《弦楽四重奏曲 第3番─第1楽章》
はうれしかったですね。
降旗貴雄、丹羽洋輔、坂口弦太郎、村井将
NHK交響楽団のツィッターより
Dec. 3 &10 Harajuku
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