庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

人間臨終図巻

2007-03-21 23:44:31 | 拾い読み
久しぶりに県立図書館まで・・・山田風太郎の『人間臨終図巻』を借りてきた。二段組400ページ以上の上下二冊本で、もとより全部読むつもりはなく、いつもの拾い読みになるだろう。



早速、何人かの最後の言葉や消息に目を通していたら、世界がだんだん暗く沈んでいくような気分になったので30分ほどで止めた。死の問題を真正面から扱うのは、今の私にはまだ荷が重過ぎるのかもしれない。ただ、歴史に名を残した900人もの人物の、あまり知ることのなかった秘話・逸話の類がてんこ盛りなので、そのうち人物辞典として3冊本を揃えておこうと思う。



いつものように県立美術館の角を曲がって図書館に至る小道を通し見たら、行き止まりに壁を作っていた市営プールがきれいに取り払われて更地になり、クスの老木の背後には広い空間がャJンと開けていた。向こう側の木立まで見通せるほど明るい空間になって、周囲の風の流れが大きく変わったような新鮮さを感じた。

堀の内はすでに野球場跡も競輪場跡も公園整備が進んでいる。近いうちに樹木に囲まれた広大な公園になるそうだ。大いに結構。できればホームレスの皆さんが安心して野宿できるオープンスペースも確保しといてくれるともっと結構なのだが・・・。

必察

2007-03-21 10:26:07 | 言葉
子曰、衆惡之必察焉、衆好之必察焉、

子の曰わく、衆これを悪(にく)むも必ず察し、衆これを好むも必ず察す。
- 巻第八 衛靈公 第十五

先生が言われた、「大勢が憎むときも必ず調べてみるし、大勢が好むときも必ず調べてみる。[盲従はしない。]」

※現代語訳は論語の世界から引用させて頂きました。

論語が更に面白い。大勢の動向に左右されることなく、必ず自分で調べて確かめてみる。100人中99人が賛同することであっても、自分の合理的判断と良心に照らして、善しとしないことには組しない。逆もまた然りである。これは科学的方法論の基本であり、近代的個人がとるべき姿勢そのものではないか。