庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

送信サーバー

2007-03-29 10:29:00 | その他
今朝はメールソフトに@niftyのメールアカウントを追加した。ところが、受信に問題ないものの、送信ができない。いろいろ触ってみてもその理由が分からないで困っていたところに、ちょうどNTTの設定担当者がやって来た。ネット接続はすでに完了しているし、わざわざ来てもらうのも悪い気もしていたけれど、念のためにお願いしておいたのだ。

ちょっと驚いた・・・彼のパソコン操作の速くて滑らかなこと!私はほとんど見とれてしまった。メールソフトのサンダーバードはあまり一般的ではないが、彼の職場でも使っているらしい。結局、原因は送信サーバーの設定にあった。ネットへの接続を@niftyに替えたので、それに従って、送信サーバーも替えなければいけなかったのだ。分かってみれば簡単なことだが、これを私がやっていたら、たぶん今日半日は失っていたであろう。やはり、その道のプロは違うなぁ・・・と感心した。ありがたいことだ。

さて、これでまた新しいネット環境になった。たまに帰ってくる息子の、隣の家の部屋に無線を飛ばす必要も出てきたので、ルーターもやはりもっと強力な最新型に替えることにした。

私は現代文明を批判的に見ることが多いが、文明否定論者ではもちろんない。ある世界の真っただ中に生きていて、その世界を全否定するのは自殺行為に等しい。原始と文明、自然と社会、保守と革新、自由と安全・・・あらゆるものごとの両極の間を往復しながら、それぞれの人にとっての調和点を見つけ、その調和の中で生きることが健康的な人間のあり方だろう・・・というのが、私の人生観の一部でもある。

現代文明について言えば、パソコンやインターネットなど情報科学の進歩は、深刻な情報ストレスを生み出す一面もあるが、そのマイナスを凌駕する可能性にもあふれている。この10数年の変化を見よ。これらの進歩の光明は、すでに世界数十億の個人の交流を即座に可能にするに至っている。これはまさに地球的な情報「革命」そのもので、人間界のみならずこの世界の生物は全て、何らかの「情報」のやりとりで生成消滅しているわけだから、この技術が更に発展すると、もっととんでもないことが起こりうるのである。

例えば、現在のインターネットは主に電線やケーブルで繋がっているが、そのうち必ず人工衛星や強力な中継基地を使った無線の時代が来るだろう。ネットが無線になれば、どんな山奥だろうが大海の小島だろうが、どこにいても世界中の情報にアクセスすることができるようになるだろう。

更に、現在は人間だけの世界だが、「情報」の本質に則って異種間の「情報交換」つまり異種・異生物間コミュニケーションの研究が進めば、もっと面白いことになるに違いない。自然界に生きる生物たちの痛みや喜びが、もっと広範に人間世界に届くようになれば、人間も地球生命のほんの一つに過ぎないということが、より多くの人々に痛感されるようになるだろうからである。