碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

三島由紀夫、51年目の「11月25日」 合掌

2021年11月25日 | 本・新聞・雑誌・活字

 

今日は11月25日。
三島由紀夫の命日です。

毎年この日には、
三島に関連する本を読んできました。

たとえば、
昨年は
井上隆史『暴流(ぼる)の人 三島由紀夫』
などです。

今年は、
三島本人の文章にしました。

 

『蘭陵王(らんりょうおう)

 ―三島由紀夫 1967.1~1970.11』

 

この本には、
1967年(昭和42年)1月以降に発表されたエッセイの中から、
単行本未収録だったものが
すべて収められています。

ちなみに
私の手元にあるのは初版で、
発行は71年5月6日。

前年の11月に亡くなった三島自身は
この本を目にしていません。

1967年(昭和42年)の
「年頭の迷い」というエッセイには、
この年に自分が満42歳になること、
40歳になったら
「せめて地球に爪跡をのこすだけの仕事」に
着手したいと思い、
大長編にとりかかった、
とあります。

後の『豊饒の海』全4巻です。

「この大長編の完成は早くとも5年後のはず」で、
「そのとき私は四十七歳になって」いる。

そして、
「もはや花々しい英雄的末路は
 永久に断念しなければならぬ
 ということだ」
と続きます。

実際の三島の死が、
「英雄的末路」だったかどうかの評価は
様々にあるでしょう。

この文章を書いてからの数年間で、
三島が何を断念し、
何を断念しなかったのか、
それは分かりません。

ただ、
三島が47歳を迎えることはなかった
という事実があるばかりです。

1970年(昭和45年)11月25日、
三島由紀夫 没。
享年45。

合掌。

 

 


11月25日(木) 見たいと思っているテレビ番組

2021年11月25日 | テレビ・ラジオ・メディア

 

 

NHK クローズアップ現代+

2021年11月25日(木)よる10時

“特例貸付1兆円”
生活再建は進むのか

 

コロナ禍で生活に困窮した人たちに

最大200万円を無利子で貸し付ける

国の制度「生活福祉資金の特例貸付」。

その利用は約290万件、

貸付額は1兆2700億円に上る。

しかし今、

満額まで借りても

苦境から抜け出せない人たちが窓口に殺到。

以前は安定した収入のあった人が突然困窮し、

貸付だけでは生活再建できない現実が見えてきた。

申請の際の丁寧な相談支援が省かれ、

生活状況が把握されないまま

貸付が行われてきたことも明らかに。

特例貸付の現状を徹底取材、

あるべき支援の形を考える。

出演者

角崎洋平さん(日本福祉大学准教授)

堤 未果さん(国際ジャーナリスト)

井上 裕貴 (アナウンサー)

<番組サイトより>