
梟って猫頭鷹って書いてフクロウとも読むらしいのね。そう言う点でも今回のモザイクは
割と面白いと思っている・・・猫にも見えるから。
そこそこ雰囲気も出て来たしね。ただまだグッと来るほどでも無く進んではいる・・・
けど・・・って感じかなっ・・・。そのまま何と無く終わるのかも知れないし、
急展開もあるのかも知れないし、良くありがちな悪くない・・・って言う終わりもある。
中々満足です・・・って作品に届くって言うのは難しいし、そんなに作品作りは甘く無い
そもそもどうしたら良く見えて、どうしたらそこそこで、何がしょぼいのか?って
理屈はとても簡単だけれど、それって人の思い込みもかなりある。
鰯〔いわし〕は安くて、平目は高い。ならばイシモチは?アイナメは・・・?
そう鰯も平目も食べた事あるだろうから、何と無く知っている・・・けれど、
イシモチやアイナメとなると釣魚って感じだから、知っている人のみぞ知る・・・
そんな感じになるでしょ?
そうかと思うと、宝飾品なんて男の俺には縁が無くなったけれど、一体何が高くて
何が安いの?見て判るのかな・・・?じゃ香水は?・・・・
結局、名前とか量、産地、そして売っている場所・・・すべてこんなものから判断して
通常ほぼ人の感なのね・・・。それをどこまで納得感を出せるか?
それを美術品となると画廊なんかに置いてある方が買いやすくなるだろうけれど、
当然そうなると画廊のマ-ジン分が高くなる・・・
何度かそんな話もあったがお断りしたのは、駆け出しの作品を高く買って欲しいとは
思えなかったから・・・。
慌てなくても実力さえ付いてそれがオ-プンになって行けば、後から勝手に付いて来る
もの・・・。スポ-ツのような体力で諦めるような事は無い・・・美術、芸術は・・・。
だから時間が掛かる・・・それは覚悟は出来ている。
ただ何が良くて、何が良くなくて・・・って言うのが、得点の多い方とか、値段の高いの
とか判り易い方向の方が俺にもお客さんにも都合が良いだけ・・・。単なる都合が事実。
しかしそれを拒むと判って貰う為の目安を失ってしまう。ならばどうするか?
今や常連が上手くなった事でこの位の作品ではみんな観慣れているだろうし、ん・・・
そうね、一体この先どんな展開が良いだろうか?
通常こんな風に考えたりする。ここで大事なのは一体誰に作っていたのだろうか?
昔はお客さんと言うより常に見てくれる人達に向かって作っていたのね・・・
つまり見てくれている分、モザイクを知っている人達・・・と判断してね。
がしかし、いつの間にか大作を何度も観てくれてしまったので、この位の作品は
俺が作ってもコ-スタ-くらいにしか思って貰えないのが現状・・・・
良い事と悪い事は背中合わせ・・・。所が常連となると、モザイク経験者として
テクニックなんかを細かく見てくれるので、結局そこを意識して作るようになった。
けれど、本来お客さんに向かってじゃないの?と聞こえてきそうだが、何と無く良いと
思って下さった方は口を揃えて、判らないから・・・と遠慮して下さる。
つまりほぼお題のみ。それで比べる事も無く、結局御代と作品のバランスだけで
納得して下さる・・・となると、不安が付きまとうからやり過ぎ位が丁度良い・・・
となる。しかもこうしてブログで毎日公開してもお客さんよりも観てくれる人達がいる
・・・責めるつもりは無いが、結局結果のみ・・・となるのなら・・・と
観てくれる人達が納得するように・・・腕の向上の為・・・となっていたのが事実。
じゃ今回はどうなんだろうか?けどね・・・きっと俺に余裕があるんだろうね・・・
生命保険の解約のお金入ったからね・・・すぐに食べるお金は困らないからね。
慌てる必要は無い。するとどうだろうか?目に押し迫る気迫が感じられない・・・・
穏やかにも憂いにも見える涼しげな感じになった・・・。
しかももっと凄いのは、下絵は黒目と黄色なのに、作品は黒目と白目・・・おいおい
今更気が付くのかよっ・・・俺?何も考えずに張っていた・・・すんなりとは言わないが
つまり俺の中での今回のこだわりは、そこでは無く下絵が終わって純粋にモザイクの
見せ場と考えたのは、外の羽部分を通常のモザイクのような並べたようなもののように
シンプルな部分であって、いつもと違う所まで見せ場では無い・・そう考えているみたい
つまり本来のkatsuって言うのは、出すけれどメインじゃなくて通常世間一般で観掛ける
モザイクのが普通でしょ?きっと・・・。なら一般なのだから一般色濃い方が良いだろう
となっている・・・と思われる。つまりいつものkatsuをすんなりこなし、普通部分の
モザイクを気張ってやろうって言うんだから、こりゃまた厄介なのね・・・
ただそれもガツガツって感じじゃないから、その内終わるだろうし・・・・ってね。
押し迫る気迫とかは、早く安く上手く・・・そうしないと家賃が・・・って
追い込まれるような心境の時にそうなったりする。ただ逆を言うと追い込まれないと
そうならないのか?となると、これがそうでも無くなって来たとも思える・・・
この作品が仕上がると、威嚇って意味も判る人も出て来ると思うのね・・・
優しくも見えるが威嚇の一歩前ってのは割りと穏やかなものだったりする・・・
本当の意味の優しさって一体何だ?こんな事が今回のテ-マなんだろうね・・・きっと。
そんな気がする・・・