昨日大作を完成させて、今日は以前から事前にご購入されていた時計の下地でスタ-ト。
下絵もすでに見せて貰っていたけれど、若干の覚悟をして貰わないとならなくなった。
それは素材。つまりガラスタイルを使いたいとの事。それと下地ありきでのスタ-トと
下絵から下地を作成したものの違い、何しろ張る前に判る事はなるべくご理解して欲しい
そんな事からまずそんな説明から。本来は苦労をした大作の後は遊びのモザイクをして欲しいのね。何故なら、悩んでばかりのモザイクは楽しくなくなるんじゃないかな?
そんな理由から。けれど確認はして、大丈夫ですとの事。まっそれなら張るスペ-スが昨日よりも少ない事からも、あそこまで辛くなる事は無いはずだから・・・と次へ。
次は下絵を観ると、イルカは黄色でガラスタイルを使って、バックは外国で用意出来る
タイルを使ってバックを作りたいとの事。しかしそのバックは星空になっていて、
海と言うよりも空って感じだった。そこでまた確認。何とも難しい事を何個も抱えてしまったのね・・・本人は気が付かずにね。そこでこんな説明をする。
1つは手馴れていないガラスタイルを使用する事になった事。つまり昨日までの実績は
ガラスタイルでの実績では無い。つまりまた最初の時のように上手く切れないかも・・・
そんな事もある。だってイワシやアジが3枚に下ろせるようになったからと言って、カレイが下ろせるか?となったら、必ずとは限らないでしょ?・・・・ねっ。
つまり素材が変わればいつも初心者。そんな気持ちが大事になる。
次、下地ありきでスタ-トの場合、そこに描き込めれば作れる・・そう言う意味では無い
つまり自分が一番小さく切れる、細く切れるパ-ツは?って事は、この位の大きさにしないと作れないかも・・・・素敵に・・・この考え方が必要となる。これが想像力。
その考え方の上に、どんな仕上がりを期待しているのか?になる。
例えば小さくても作れた・・・程度で良いのなら、お米に文字を書くあんなスタイル。
だから美では無く、出来たのレベル。素敵にじゃなくてもその大きさの中に書けた・・・
そんなグレ-ドになるかも知れない・・・それが限界・・・小さく作るとはそう言う事。
しかも、オ-ドリ-の時にも言ったように、デフォルメしたものって言うのは、難しいのに
可愛い・・・としか評価を貰えない事が多い。そこでバックのパ-ツを凝る事で、
そのグレ-ドを上げる事をお勧めした。更に、下絵がしっかりしている事からも、
あくまで上手く描けていても、それはあくまで目安。その通りに作れるとは思わない事。
どんなに素敵に描いても、塗ってあっても、上手く切れるようになっても、普通に
作るだけでは絶対に絵画は越えられない。だからこそ、素材の特徴を知る事。
考え方はすべて一緒。考え方は常に良い事と悪い事は背中合わせ。
これに当てはめて考えると、安易に決定はしなくなる・・・。
小さく描けたって事は・・・・?小さく切らないならないし、小さいって事は?
グレ-ドは下がる可能性はあるよなぁ・・・勿論すべてが、・・・かも知れないだけ。
つまり覚悟。それを知っている上で決定・・・ってやって行く癖を付けないと、
あれだけ作れるようになった自分の目はそんなに甘く無いので、こんなはずじゃ・・・
とか、もっと上手く出来ないかな?・・・とか、そもそもがそんな事になる可能性があるような事を選んでしまった事に気が付かなかった事が失敗な訳で・・・。
これがラッキ-と何でこうなるの?、の繰り返しが起こる原因である。つまり予期していなかった・・・ここ。やる前にありとあらゆる想定は出来るはず。
しかしながら、そこに戸惑い、そこにびびり、って後向きになればなるほど進めなくなるし、考えなければ、向き合わなければ、ラッキ-と何で?を繰り返すだけ。
ただそれだけ。だから根拠を持って想定して、だとしたら?・・・と考える事。
ただ大事なのは自分の都合良く考えない事。きちっと自分が選んだ方にも不都合もあるし
必ず良い事にはそれ相応の不都合は付いて来る・・・そんな心の覚悟が必要になる。
ここまでは作るに当たって心の準備。ではその上での技術指導となる。
例えば1cmタイルのみ、ぺきぺきのみ、ズマルトのみ、・・・のみの作品って言う仕上がりは色々な作品を観る事が出来るから、作らなくても見れば判る。
つまり同じ素材のみで作るのなら、目立つ色が前に出る。ただそれだけを気にすれば良い
けれど、当然そうなると色が作れない以上、バリエ-ションに欠けたりもする。
そこで1cmタイルやエミリア、そしてガラスタイル、と色々と混ぜて使えば色数は増える
・・・がそれは単純にそうなるだけで、良い事と悪い事は背中あわせ。
色数が増えて都合が良い事があるのなら、増えて悪い事もあるのかな?・・・と考える。
そんな癖を付ける事が先程の説明になる。そこで図の説明。
簡単な算数だと思って貰えれば良いのね。まず下地を0と考える。そこに何かを張るから
プラスいくつか?になると通常は考えられるでしょ?
では任意の点pのような考え方をすると、最初に基準が欲しくなる。
そこで特徴比べをして見る。エミリア、1cmタイル、そしてガラスタイルの3つの特徴。
エミリアはマットで艶なしで2cmの大きさがある。
1cmタイルは艶があって1cmの大きさがある。
そしてガラスタイルは?・・・・・の質問に・・・透き通っているような・・・と表現。
ここ。透き通った・・まるで・・・透き通るって事は・・・0よりも後にもなったように
・・・って見えるかも知れない。ここ。
では数字にして貰う。そこでエミリアは?と言うと、じゃあ1で・・・と言う。
つまり基準はエミリアを1とするのなら・・・になる。
それを踏まえて1cmタイルは?と言うと、同じ・・・って言うので、こらこらって話になる
何故なら、もしそれが本当なら、ファッションで考えてみると・・・・
人の体に服を着せると何分の1が洋服になる?恐らく3分の2くらいにはなるよね?
ではそこに貴金属・・・いわゆるジュエリ-なんてもんをはめたり、付けたりして見る。
どう見える?同じに見えるはずが無い。つまり光り物って言うのは、少ない数で目立つ。
あの場合は、金、銀、パ-ル・・・である事から威力は凄いが、もしそれを艶があるもの
は、威力がある・・・と思えれば、艶には威力がある事になる。ならばマットよりも上に
1cmタイルは無ければおかしくならないかな?理屈としては・・・。つまり2以上になる。
そこで出て来るのが、ガラスタイル・・・つまりさっきの透き通る・・・0の上に張るのに、透き通っているような・・・・もし-1に見えたとしたら・・・・
同じ0の下地に張ったとしてもこうした目の錯覚が起きるかも知れない・・・ここが大事になる。しかも、大きさが1cmと2cmがあって同じじゃない。ここも大事。
すべてが同じ大きさとして・・・の判断で大きさが変われば当然話も変わって来る。
切った大きさによって更に変化する。
そもそも当たり前だが、1cmタイルを切れば数mmになる。けれど2cmあるものは半分でも
1cm。全く違うものなのね。当たり前の事だけれど、きちんと理解して置かないと、
やって行く上で何もかも小さくしがち・・・それだと折角大きなパ-ツも切れる良さを
失ってしまうし、逆に大き過ぎれば威力倍増、ザックリとした仕上がりにもなる。
そしてもっと言えば、-1.1.2以上の3つである訳じゃなくて、この位の差はあるって
目安に過ぎない。1cmのタイルの上絵の赤、金などは白と一緒の訳が無いし、
その上、目立つって言う色もある。こんな事が絵画とは違う考え方。まっ切り方の大きさ
なんて言うのは、筆使いのタッチなんて話と、ほぼ同じだとは思うけれど。
要するにこんな事の例え1つや2つで良いから意識出来ると、何も考えなかった今までよりも、上のランクの事をしようとしているのだから、難しい事にチャレンジした事が、
上手く行けば吉となり、失敗しても小物。ダメ-ジは少ない。しかもそこで辞めるのなら
そんなチャレンジする必要は無い。痛い事は回避すれば良い。
ただ上手くなりたい・・・はリスクを伴う。大きな痛手にならないようには教えるが、
小さな痛手は大いに結構。痛んだ事は必ず憶えるし、必ず次に生かされる。
次のある人への教え方は、痛んでなんぼ。しかしながら、大きな痛みになる前に・・・
必ず立ち止まって相談する事・・・・やっちゃいました・・・では、
俺とてどうにもなりゃしない。あっ、何かまずい・・・って感じたらすぐにね。
それをまっ良いか・・・って進む事だけを考えると、下山を考えない登山家になる。
立ち止まるのも大事。こんな説明ばかりの中では、イルカもこんだけしか進まない。
けれど・・・・もうイルカに困る事は無いはず。
問題は外国購入のバックのタイル・・・厚みがあるから切るのに四苦八苦するかも・・・
ただ、基本の刃を浅く・・・喰い切りは遠くを持つ。
ガラスタイルは折るイメ-ジだけれど、タイルは切る・・・しかもガラスタイルのイルカの後にタイルを切れば、相当な感覚のズレがあるから、相当固く感じるだろう・・・
と老婆心で書いて置きます。多分、そんな事が起きると思うので・・・・
さてその後は看板作り・・・・