今日は月に1回の亀有カルチャ-。数日前に連絡があって、ご新規の体験は大丈夫ですか・・・?との問い合わせ。ひとまず用意出来るとしたら・・・と、この夏に使っているウエルカムの文字が入ったプレ-トなら・・・・と、何となく口で説明だけだったけれど、それで決まっていらっしゃる事になった。
ここがとても大事なんだけれど、考え方1つなんだけれど、まずはモザイクを体験したいのか?体験のサンプルが欲しいのか?で、全てが変わって来る。そもそも初めてやるのだから、サンプルがあるって言うのは、弱者救済になっている。
意味は簡単で、その会場の一番、手の遅い人がクリア-出来る基準で考えてある事。つまり作るに当たってほぼ困らない用意がしてある・・・・そう思って良いだろうね。では俺のは・・・・と言うと、明らかにいくらか困って貰う前提なのね・・・・あははははは。
だって初めてなのに、いきなり切るよっ・・・だし、好きなものは何?なんて質問で、何を作ろうかなぁ・・・・なんて、考える事からスタ-トだったりもする。そもそも、形に彫ってあるプレ-トの場合なら、その完成形を見て体験って話になるから、判りやすいけれど、ある程度自由って言うのは、その人次第になる。
だから当然、比べ様が無いでしょ?そもそもみんな違うデザインになるのだから。とは言っても、絵の上手い下手は何にも関係ない。体験の場合はね。そもそもタイルを切るのは、みんな初めてなのだから、いくら下絵が上手くとも、余り描き込めば、ほぼ切れないだろうね、その通りにはね。
では、結論。まっサンプルがある時には、仮に自由があるとしたら、色かな・・・。ただこれもほぼ嘘なのね。そもそもタイルには色に制限があるから、12色のお絵かきみたいな感じになる。だから、グラデ-ション・・・・なんて色に頼ると、ほぼ思い通りにはならないだろうね。
ただ、おっ切れたぁ・・・ってタイルを切るなんて経験が面白いぃぃ・・・・と思えたら、もっと切りたい・・・丸く切りたい・・・って話になれば、サンプルの色違いなんて事は出来るだろうし、それはそれで少しだけ自由がある。しかも形に作られているから、必ずどんな人でも、それに見えるようになっている。
では単なる丸や四角のプレ-トの場合は、用意するのは枠のタイルの魅力になる。そこが素敵に見えたとしたら、それだけでやってみたい・・・と誘うのだから、実際の中身については、ほぼ自由なので仕上がりは本人の頑張り次第・・・・と言いたい所だけれど、適切な表現なら、時間内に出来る範囲の頑張り次第
となる。つまり余り凄い絵を描いても出来ないし、終わらない。要するにそれが出来るかどうか?の判断は、俺の目になるのだから、場合によっては、それは無理って事もある。何しろ体験はその日1回切りなのだから。何事も自由って言うのは、ル-ルの中であり、体験の場合、今日完成する事なのね。
こんな話で言うのなら、サンプルがある場合、それが欲しいかどうか?みたいな話で簡単なやり取りとなり、単なる好みとなる。その完成が欲しいかどうか?ってね。逆に中身を自由って言うのは、確実に思うようにならないとは言え、自分の好きなモチ-フを選んだ事で、そこは良かっただろうけれど、
思い通りのグレ-ドになったかどうか?って質ばかりにとらわれていたら、つまんないだろうし、あっ、結構良いじゃん・・・初めてなのに・・・ってなれば、それはそれで楽しかったに繋がるだろうし、要するに俺は最初から切る、張る技術を教えて、モザイクってこんな事をします・・・って話をしている訳で、
こんなの出来る・・・ってサンプルを繰り返す気が無いのね。だってそれでは、いつまで経っても自分1人できちんと作れないでしょ?俺は先生として、指導料を頂きたいのね・・・・技術料をね・・・・いつか。準備料じゃなくてね・・・あははははは。
やっぱ、俺の教えた生徒は、1人でも作れるようにしてあげないと・・・・勉強、スポ-ツ、料理、音楽・・・なんでも、習い事が1人では上手く出来ない・・・なんて、成立するはず無いでしょ?習ったら上手くて当然、凄くて当たり前・・・・別に強制では無いけれど・・・。
って、そうするには簡単な話で、簡単だった・・・で帰す訳には行かないのね・・・あはははは。ちょっと大変な思いしてくんないと・・・・。俺も下地作り大変なんだから・・・。あははははは。そもそもここでくじけるようなら、続かないしね・・・。続けるって、結果も欲しくなるからね。
いつまで経っても、何年やっても進歩が感じられなきゃ、そりゃ心も折れるからね。さて枕が長くなっちゃったけれど、そう言う点では、本日の体験は下絵から自由・・・なんて事になる。つまり場合に寄っては、腕利きの下絵が出て来る可能性がある訳で・・・・。
なのに、こんな時にオ-ドリ-不在。こりゃ大変な事を少しでも減らさないと・・・ね。そこで事前に、仏像彫刻の方に不在を伝えると、犬辞めて、あじさいですね・・・って。何と話が早い・・・・流石ぁぁぁ。これで1人は助かったのね。
さてさて、それでは結果から。
体験の人の作品。若干時間はオ-バ-したんだけれど、何とか手助けをして終了。初めてにしては上手だし、この方じっくり作ったらもっと良いモノ作れると思うのね・・・・かなり器用そうだった。モノ作りが上手い人って道具の使い方が上手いのね・・・・結局、何の道具であっても、基本になる姿勢がある。
簡単に言えば小指が机に付いている・・・こんな事が言わずに出来る人は、何をやってもそこそこ結果は出る。何しろブレる事無く進められるからね。ピンセットでボンドを付ける時、ここに張るって場所があるのだから、支点がしっかりしていれば、きちんとそこに運べるって話。
つまりそれだけでも、きっと上手いな・・・と判断基準になる。逆に下絵が上手いって言うのは、さっきも言ったように厄介な場合が多いから、そこはそんな判断となり、余り気にしないが、評価としては下絵を描いて来てあった・・・・しかも、リアルには描き込む事は無く・・・。
もう下絵がモザイクっぽい絵になっていたし、アシストすれば、何とかなると判断したのね。ただ、まだ入ったばかりの方もいて、まんべんなく回らないとならないし、ただ体験は今日終わらないとならないし・・・・。こりゃきついわっ。
ただ、そうは言いつつ、1cmタイルを1ヶ月に1回、しばらく振りに2時間やるのだから、ほぼ忘れている中、思い出しつつ進めていたのね。そう考えると、進み具合がぁ・・・って言ってはいたけれど、質としてはとても綺麗なので、進み具合よりも続けるには質。
しかも、何が凄いって、CやBを抜かしてやっている・・・・何か丸い所は難しそうなので・・・・おっ、感が鋭いぃぃ。全くその通り。けどね・・・4分の1を切って貰っている事がミソなのね・・・もっと上手くなると、台形にピザの形ね・・・って表現ですぐ判るんだけれど、この場合、そこまでしなくても出来るはず・・・。
まっ、今日は流石にそこを教える余裕が無いので、次回となる。ただ、この仕上がりは期待出来るのね。何しろ前回の質を落とさないってやって行けば、進み具合は常に同じくらいのペ-スなる。そんな事から言えば、安定感がある。だから後1回で文字が終了って感じ。
それでは仏像彫刻の方。ここは特に無いのね。後は時間が解決する。強いて言えば、上の葉っぱに大きなパ-ツ減らして行けば良いと思うのね。花の方の葉っぱを大きめにして、先に従って小さくして行く。更に色は先が薄く・・・そうすれば、かなり雰囲気が出ると思うのね。
この説明が参考になると良いんだけれど・・・。ここも終わりが見えて来たのね。
では、金町湯の方。そうね、この方も仏像彫刻の方と一緒で、1cmタイルを切るだけでは何も困らない。つまりどう切るか?ってよりもどう張るか?になる。例えば、濃い、薄い、濃い・・・って続けたら、市松って柄になっちゃうのね。いかにリズムを崩すかって話。
タン、タン、タン、タン・・・・・じゃなくて、タン、タン、タタッ、タン・・・・なのね。いかに綺麗にリズムを崩すか?になる。これだって、綺麗に決め過ぎたら、切るのが上手いから、また同じリズムに切ってしまう。それが出来たら、もっと崩す。そうやって、少しずつずらして行く・・・こんな事が大事なのね。
そんな中、最後の方なんだけれど、ここがとても厄介な事になった・・・・。実は年頭でやった馬の絵馬を全部12枚作ってみたい・・・って頼まれたんだけれど、こう言う単発で考えていたものは、料金等で工夫したもので、大きさにはこだわったけれど、木の素材まで確認はしていなかった・・・・。
きっと、unidyで買ったんだから、ホウって木か、シナのいずれか?・・・・そんな感じで・・・。それを仏像彫刻の方に、良く見て貰って・・・すると、反応が悪い・・・ここでふっとよぎったのね・・・・・シナじゃない事はすぐに俺でも判る。それならホウのはずなのに、良く使っている仏像彫刻の方の反応が悪い・・・。
あっ、もしかしたら・・・・多分、アガチスだ・・・きっと。要するに下地の材質が変わっていたのね・・・。実はアガチスは幾分値段が高く、多分ラッキ-な材質だったはずなのに、アトリエにあるサンプルの木と違う材質・・・・その時は、よかれと思ってやった事が裏目に出た・・・。
それが本日張り終わって、2枚見比べる事が出来ると・・・・やはりアガチス・・・そんな訳で、その足でもくもく館へ。げっ、しかも値段が上がっているし・・・。そんな中、2種類なら2種類のままで6枚ずつ・・・と頼まれたので買って・・・・アトリエに。
所が、同じ油を塗っても同じ色が出るはずも無く・・・。そこで2本それっぽくなるかな?・・・と実験で買ってやって見るも、そうならない・・・。まっそうだよなっ、油はそもそも木肌を活かすもので、木の目を見せるのだから、色は違うわ、材質が違うわ・・・では、どんな事をしても無理・・・。
けれど深追いして、もう1本追加したんだけれど・・・・ただ深みにハマって・・・・お金も気分も大きくダメ-ジを受ける事になる・・・・。ん・・・まっ、最悪同じ色に統一と言う事になったら、ペンキでも塗るしか無いな・・・・とへこみ・・・結果の出ぬまま帰るのは嫌なので、
kameyaさんの常連さんの枠塗り。焦げ茶って事で、それも新規で買って・・・・。こっちは難なく終了。いずれにせよ、良い勉強になった・・・・。まぁ、この場所も中々の腕前の人達になったのが、ご新規さんがいらっしゃると、良く判るのね。みんな上手くなっている。