ひとまず先日のまさかのアトリエに救急車事件のみどりは、片足を引きずりながらも仕事には復帰し、何とか苦笑いながらも、笑顔を取り戻し・・・先日はお騒がせしました・・・・ってな挨拶からスタ-ト。まっ、追突事故の話と言い、治ってしまえば笑い話になる訳で。ただまだ昨日の今日みたいなホットな話題・・・・
しかも本人はまだまだ痛みはあるだろうから、完治してから茶化すにしても、今はそれで良かった・・・しか言う事が無い。そんな中、割と早めにさくら親子がやって来た・・・・ん・・・それなら行くか?・・・・当然、夏と言えば、俺が連れて行けるのは、まっ恒例の梨園ね。お盆前では若干フライング気味ではあるけれど、
去年は9月の初旬にかおりってブランド梨が随分と早めに出ていて・・・・・これはさくらの大好物。そんな事もあるから、様子見を兼ねて・・・。流石にまだ早めな感じで、幸水って甘くて洋梨みたいな歯ごたえの梨だけだったのね。本来なら、今月後半に豊水で、9月の10日過ぎにかおりだのあきづき・・・なんて、
感じが順当だろうが、暑いと早め早めになる・・・って言ってたから、温暖化になって早めになるのかな・・・・?って思ったりもして・・・。いずれにせよ、夏休みの雰囲気も欲しいじゃない?・・・・お教室も大事だけれど・・・。すると梨園でカブトムシとかクワガタが売ってて・・・・みどりが買ってくれてせがれにプレゼント。
そんなこんなでアトリエに戻って・・・・さっ、楽しい時間はおしまい・・・・やんぞぉぉぉって、スタ-ト。何しろこの夏に完成させるらしく・・・・後2回で・・・。でも、今日の結果からして、ほぼ大丈夫って所までは来ている。けれど、後2回はカルビやかぐやと同席だし、どんな誘惑が待っているか判らない・・・。
何しろみんな久しぶりに合うし、夏休みなんだから・・・・って気持ちはみんな一緒・・・・まぁ、次回張り終わった方が安心だろうね。さて、それではみどり。
そうね、大作って・・・って話。時間を長く掛けて作るって言うのは、こうした環境が著しく変わる事でもある。調子の良い時に比べて、気持ちとしては、非常に下がるだろうし、嫌、逆に落ち着いてじっと出来るのかも知れないし、いずれにせよどんな時も腕はほぼ変わらない。
要するに掛かった時間に、色んな環境が変わるたびに、そこに対応しつつ進む事になる・・・それが新たなる上手さへの秘訣にもなる。調子の良い時は、ここをやるべき・・・とか、今はしのぐ時だから・・・ここ・・・なんて、作り手として、その気分なんて言う、自分自身の気持ちをコントロ-ルしつつ進める・・・・。
こんな事が要求される。これは1.2回で終わる作品では体験出来ない。もしこんな作品の後に、ぺきぺきで1回で終わるような作品を作って・・・・って、課題を出したら?・・・何か拍子抜けしそうでしょ?ほら、そこが落とし穴になるから、大作の後は遊びね・・・って話になるのね。
ある意味、今その話が一番判る人になっているのかもね・・・・。いずれにせよ、羽をやっていれば、新しい事は無いし、その間にそろそろバックの事でも考えながらやれると良いのね・・・・。以前描き込んだ下絵のラインや、その色は、今完成しつつある不死鳥に合っているのか?本当に?
あの時は、こんなに出来ていなかった。その中で考えた事だったが、今はほとんど終わっていて、想像の時とは違う。もし単なる色合わせだったら、大きく変更なんてあるかも知れないし、逆に趣旨をきちんと盛り込んで決めていたとするのなら、狂い無く微調整なんて感じだろうし・・・・。
変な言い方だけれど、事故も怪我も折角なっちゃった体験として、受け入れて前に進む糧にして行く・・・・それが前向きだろうね・・・・きっと。ただ、意外と落ち着いてやっていたし・・・・。今は相席の方が気が張って良いのかも・・・・。
まずは目地をして、前作を完成させて新作へ。
今度は夏の分らしいのだけれど、神輿を入れたいらしいのだけれど、上手く描けずに・・・・じゃ花火で良いかっ・・・って安易に決めるので、そこがさくらの悪い所なんだ・・・って話になる。そもそもが、この作品の作り方の趣旨は一体何だったか?なのね。
これが1作、1作終わりなら、別に夏に見えれば良いだけ。それなら単なる小物の作品の作り方になる。ただ見えれば良いだけなのだから。夏らしいアイテムを選ぶだけ・・・・それならその考え方も良い。けれど、この作品は合体して1つの作品となる・・・・そんな作品。
そうなると、今まで何をどうして来て、そして今後は?まで考えないと、これ1作の問題では無い。それを夏に見えれば何でも良い・・・こんな考えだと、必ず後の祭りとは・・・・その事を意味するって話をしないとならない。
確かに神輿も花火も夏っぽい。それだけなら合っている。がしかし、神輿なら昼間で作れるが、花火は夜しか作れない。つまりバックは黒くなる。では、秋はどうなる予定?と聞くと、月見に・・・・ほらねねやっぱり黒。ここを夜繋がりにしたかった・・・・って言うのなら、最初から狙いだから良い。
けれど、あっ・・・って言うのなら、話にならない。やる前に気が付く事。そんな事は子供でも判る。要するに、忘れてはならないのは、一貫性。ある意味さくらに足りないものであったりする。ここがこうだから・・・・って考えてはいるだろうが、最後に確認する・・・・側にみどりだって、俺だっているのだから、
これってどう思う?って聞く事をしない。聞くって言うのを極端に嫌がる癖がある。とでも言うのか、迷惑を掛けたくないとでも言うのか、聞いた所で出来ないだろうから・・・とでも言うのか?いずれにせよ、相談って言う行為が無いに等しいのね。
何しろ折り合いを付けるって行為はさくらにはほぼ無く・・・そうね、こんなやり取りからして、調子が良さそうには思えない。そもそも鯉のぼりの時は、迷いなく下絵を描き込んでいた。迷っていたのかも知れないが、しっかり決まっていた。
ただある意味偶然である。そもそも何を選んだとしても、昼間のアイテムだろうから、迷う必要は無いから。けれど、夏も秋もアイテム次第で黒になる。あのさぁ、もし子供の成長を意味するものをト-タルでかんがえるのなら、ただ楽しい季節物って考え方よりも、暗雲漂うような色は避けたいのね。
例えばみんな青空に統一するとか、そう言う大事な事を・・・曲げられないのは何?って1つだけ決めて、それにそって考えたりすれば、その場その場の考えにはならない。例えば、夏はひまわりだって、カブトムシだって、夏に見える。元気な男の子にね。勿論、秋も食欲の秋と言うなら、月見に団子で無くとも
、良いはず。何しろ、それしか無い・・・・みたいな頑固さはさくららしいと言えばらしいのだけれど・・・。何もバックが黒になるようなアイテムにしなくても良いのでは無いか。それとも、夏、秋を夜にしたかったのか?ただ、神輿から花火に切り替えたのを考えると、何か行き当たりバッタリな感じ・・・。
そう言うと、今度は全てが止まってしまうのも、さくらの癖。そもそもハッピにねじりはちまきは決めたのだから、それを作りながら、それに合うものを考える・・・そんな練習。そもそも思い通りにならないと、まっ良いか・・・になっている時は、大抵悪い時。そんな時は凌ぐ事。
どうせそう簡単には進まない。慌てないで、じっくり考えつつ進めれば良い。けれど趣旨だけ曲げなければ、つじつまって言うのは合う訳で・・・。都度都度考えると、一貫性が無いと言われ、一貫して決めると、その通りにはならない・・・って思っているようだが、全くの思い違いなのね。
そもそもの趣旨がぶれるからそうなる。1つ1つのアイテムにこだわるのでは無く、そんな事はどうでも良い。この作品全体を通しての意味を掲げる。例えば子供のこの1年の成長 ・・・みたいな作品を作る・・・・って最初に掲げれば、7枚の合体モノを1作品に・・・するのだから・・・・。
それで中心の1つは総合的に残りの6枚に合う事で・・・と、2ヶ月分を1つにまとめてアイテムとする・・・・って考え方は良かった。その時に全体を考えると・・・・この作品は何色が子供の成長色に見えるか?とか、親のエゴでも良いから、こうなって欲しいとか・・・そんな色は何?みたいでも良いから、
そんな全体像を決める。そこから外れないように、アイテムを考えていけば、一貫性って整って行くと思われるけれど・・・さくらの場合はね。何しろ、楽しいのはこれ・・・とか、これが作りたい・・・ってその都度なので、すっかり前の事、後の事を忘れがちになる。
ほら、みどりの作品に戻って・・・。大作って言うのは、見たかろうが、無かろうが、以前の場所を見る事になる。当然、その繰り返しは失敗したなぁ・・・なんて場所もあったりして、けれどだからこそ、それをカバ-しないと・・・って行為が段々と上手くしている訳で・・・。
それはある意味過酷で、その当時のさくらでは無理だな・・・の判断で、こう言う形を取ったのだけれど、以前の作ったものを無かった事に・・・って意味ではなくて、運んで来るのを楽にしただけで、合体すると言う事は、最後はすべてが揃う事になる・・・・と言う事。だから何ら変わりがない。
良い事と、悪い事は背中合わせとはそう言う事で、1枚での大作は見たくなくても、失敗を見続けてそれが戒めにもなる。それをカバ-し、乗り越えると、上手くなる。逆に合体の場合、いちいち振り返らないと、持って来る手間はいらない分、常に頭に残して残像で作るも良し、手元に置くのも良しで、
いかに趣旨を一貫しているか?が問われる。それが最初からさくらの勉強の部分でもあったんだけれどね・・・・。そもそもこうして調子が悪かろうと、1cmタイルを切れている訳で。あの時、調子が悪くぺきぺきで・・・とやっていたのなら、もっと早くも終わったし、当然楽だったはずなのね。
さくらは作品の良し悪しよりも、いついかなる時でも1cmタイルが切れる・・・って実績の積み重ねが大事なのね・・・・。いつでも。そうすればきっと、自分が作りたいと思った作品は、どの素材が適切か?の判断が出来るはずなのね。常に体調を崩すから・・・の前提でぺきぺき・・・じゃなくてね。
いずれにせよ、こうして切れている事実が残る・・・・本人は自覚は一切無いけれど・・・・ね。ただ、それが自然と身になるものである。