朝はローマの件のデザインの中に、琉金を入れる事にしたので、色々描いてたのね・・・・それがね、ただモチーフに金魚を選んだ人なら、こんな形・・・ってくらいで、大体こんな感じって話だろうけれど、金魚好きがモチーフに使うとなると、そうは行かない。
以前、何回か作品を見て下さった金魚を扱う方に、金魚好きな人が作ったって感じがするよね・・・って言われた事がある。そもそも考え方として、まず着崩しみたいな考え方をするのね・・・・常に。その理由は、絵画と違ってそっくりにって事はかなり難しい。
何しろ金魚に限らず、そっくりに・・・まるで写真みたい・・・なんて表現の絵はあっても、モザイクでしかも原寸にかなり近いなんて・・・・。その時にね、モノの考え方になるのだけれど、出来ないからまっ良いか・・・なのか、大体こんな感じなのか、いずれにせよ知る限りの
何か情報を得て、その基本になるものの原型から変えて行く。そうすると、原型がしっかりしている所から崩して行くのだから、全く違うとか、自由過ぎる事にはならない。その位の繊細さくらいで始めないと、ただ何と無く似ているくらいにしかならない。
しかも、その似ていなさが評価に繋がるか?となると、モザイクそのものを知らない人が多いのだから、何と比べられるか?となると、絵と比べられる訳で・・・・しかも、それがアマチュアなら上手いね、似てるね、可愛いじゃん・・・・これらで済むけれど、プロとなるとお金と・・・
引き換えになる訳で。そうなると、そんなに甘くは無いのね・・・・。しかも何しろローマなんてモザイクのメッカみたいな場所に、持って行くのに、確かに金魚はそうそう見た事が無いとは言え、モザイクの質は判ってくれるだろうね・・・。きっとより手厳しく・・・。
つまりいつもなら、金魚に似ているかどうか?だけの日本と、金魚は知らないけれどモザイクは十二分に知っているローマ・・・この比較で何をどうするべきか?が決まって来ると思うのね・・・・。
しかもそこに銘木のオマケつきなら、益々見た事は無いはず。アイデアも質も問題は無い。そうなると、今度は更に・・・の上乗せを考えると、いかに金魚好きな人が描いた下絵になっていて、しかもこれってkatsu・・・・?って気が付く人が出て来る個性的な下絵でありたい
・・・・・そんな事を意識して・・・・それと琉金を選んだのも、あの真ん丸のシルエット・・・・魚にしては珍しい形・・・・・独特だと思うのね。そんな訳で、色々描いて見て・・・何か手掛かりになる1枚が欲しいのね・・・・
そんな中、みどり親子がやって来て、びれっじさんの新春の初売りに行くと言うので、同行させて貰ったのね。金魚の本を置いて貰う為に・・・・ひとまず5冊、様子見がてらに・・・・と言う事で。
でもどうなのかな・・・・?って言う気持ちと、まっ売れる売れないよりも、新しい事をした・・・それが大事で・・・と言い聞かせる気持ちもあったりする。これが世に言う期待と不安って奴で、こんな事が感じられるのも、売れていない証拠。
そもそも売れていれば、持って行くのでは無く、催促されるもので、知られていないからアピールしたい訳で・・・・ただこう言う仕事を選んだ以上、常に評価され続けないとならない訳で・・・・アピールをしたのなら、帰って来る結果は受け入れないとね・・・・。
まっ正月からおっかない事を考えたもんだわっ・・・・俺もかぐやも・・・。ただみどり親子が同伴だったので、行きも帰りも緊張ばかりの道中じゃなかった事は、ちょっと救いだったのかも知れない・・・・。