朝はアトリエで下絵の続き。外の池から琉金を出して来て・・・・何しろ何度も描いて見てその中で良いのを選ぶしかないのね・・・。俺程度の画力ではね。何しろ描いて見る。ただ漠然と描いている時間は無いので、どんな感じの・・・?ってイメージを持って。
そこで考えるのは、右から左から中心に向かって泳いでいる感じに・・・だから向きが半々に欲しいのね。例えばもしそれを左右対称にするのなら、どちらか一方の描く事の得意な向きで描き、それを逆向きにすれば左右対称になる。
けれど、それではマークのように無機質になりやすい。勿論それが良いのならそれもありだけれど、それを左も右も全部1匹ずつ変えて描くと、生き生き度も変わって来る。ただそうなると、顔を上げたり下げたりしないと、いつも前を向いていて泳いでいる事になる・・・
まっ、金魚については何回もやっているから、近いうちに何とかなるとして、桜・・・ねぇ・・・すると、そんな中、おふくろから電話があって、あんたいつ来るの?・・・って。自分達が出掛けていたからの理由なのに、帰って来たら、いきなりかい・・・。
じゃ今行くよ・・・と遅めのお昼をご馳走になりに行く。新年の挨拶を込みで・・・。そんな中、鑑定団のテレビを見ていると、歌人だか俳人だかが描いた絵って言うのが出て来て、この筆の太さと細さの対比がどうのこうの・・・と解説してたのね・・・鑑定士さんが・・・。
ふぅぅん、そうなんだぁ・・・・なるほどね、じゃ俺も・・・そうする・・・・。良いって言うなら、俺も・・・。じゃあ何処をどうするか?になると、桜の部分だろうなぁ・・・となり、大体の雰囲気は何と無く頭に浮かんで、漠然とあんな感じかなぁ・・・?って留めて置いてアトリエに。
すると、角嶋の親父さんがいて、新年のご挨拶。その後、金魚の下絵の続きをしていると、さくらがやって来た。今度はご挨拶される側。それはそれとして、色々とこのお正月にあった話を聞いていた中、これ何するの?って聞かれたのが竹。
細い1本は金魚の池に使うもので、太い1本はローマで使うものなんだけれど、和風のような・・・って話をした時に、日高氏が竹・・・なんてキーワードを置いて行ったので、気にしていたら、意外と安かったのでゲットしたのね・・・と言った後に、あっ・・・と軽いひらめき。
さっきの太いだ、細いだもそうなんだけれど、桜の話・・・さくらが話し・・・まぁ駄洒落みたいなもんなんだけれど、そいつが竹かい?って考えたら、桜に竹と来たら、新春に必要なのは梅じゃん。なるほどね・・・梅も悪く無い。しかも、梅は作った事あるし・・・・。
結果も出ている・・・これで後はイタリアの地図の配置のみで、大体のアイテムは出揃ったって感じだし、後はまとめ・・・・。やりたい事が出揃えば、後は配置になるんだけれど、問題なのは大きさ。4mもあると、中々思うように全体を見渡す事は出来ないから、
バラバラなものを完成図をイメージしないとならず・・・結構それが難しいのね。これもまた勉強になるのね。ただいつかの自分の為のね・・・だから、まずここを軽い失敗程度で逃げ切る事が大事。オリジナルは少々の失敗よりもあっと言わせる大胆さ。
細かなステップよりも4回転みたいな・・・・そこをデザインの部分とし、細やかな部分は繊細なパーツ、そしてあくまで額・・・ここを忘れないようにすれば、ひとまず着地は見えて来たので、後は一番不得意なデザインのまとめ・・・・。
大体配置も決まったけれど、実際の大きさになった時の見栄えは、大きくして見ないと判らない・・・・。俺はこんな事から作品を組み立てて行くのね・・・・それが俺の作品の作り方。