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父の友人からの電話

2010年05月24日 | Weblog
 時代は、確実に過ぎていきます。先日、本棚の整理をしていると、父のアルバムが出てきました。セピア色の写真には、学生時代の父の姿や父と母との姿がありました



昨日のことです。夜、電話がかかってきました。「だれだろう。」と思って、出てみると、父の友人からでした。何度か家にもきたことがあります。


 ゆっくりとした口調で、
「今度小学校の時の同級会があるのですが・・・」


あれ?父が亡くなったこと知らないのかなあと思っていると、



「あのう、お父さんが亡くなってからどのくらいになるのですかね。同級会の時に、みなさんの近況をお知らせしようと思うのです。いなくなった人がおおくなって本当に寂しく感じます。

 たぶん、これで最後の同級会になるのだと思います。さだゆきさんが亡くなった年はいつでしたか。」




きっと、同級会の中で、ご健在の方は、もちろんのこと、亡くなった方たちの紹介もしていくのだと察しました。

「いろいろお父さんには、お世話もしてもらってね。」

と思い出話もしてくれました。




 父が生きていたなら、賑やかなことが好きだった父がどのくらい喜んで同級会に参加をしていることでしょう。父と同じ時代に生きてきた人たち。その方たちが、最後の同級会をしようとしています。父が生きていて、父も参加をして欲しかったと電話を切ったあと切なさを感じました。



 しかし、せめて、父と過ごし、父を知るご健在の同級生のみなさんが、父の代わりにいつまでもお元気でいてほしいと深く感じました。



 偶然にも数日前、本棚の片隅に父の学生時代のアルバムを見つけました。父の戦前、戦中、戦後と青春時代をめくりながら、父の駆けてきた道を知ることができました。