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桜吹雪の中での入学式

2011年04月12日 | Weblog
今日は、入学式でした。春らしい天気の中で入学式が行われました。桜の花も満開でした。ちょっと少なくなっていた三光中学校の生徒もようやく全員がそろいました。今日から、全員揃っての学校生活がスタートします



今日は、入学式。朝は、満開の桜の花が朝日に当たってきれいでした。その中で思いを話しました。





『八面山の麓にも春が訪れ、校庭の桜が見事に咲き誇っています。中津市立三光中学校に入学する59名のみなさんの入学を祝福しているようです。この良き日に、平成23年度の入学式を執り行うにあたりまして、多くのご来賓の方々と保護者の皆様のご臨席を頂き、入学式が挙行できますことに心からお礼申し上げます。





さて、59名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。入学を心よりお祝いいたします。先ほどの新入生呼名で皆さん一人ひとりを見ていると元気な声と輝く瞳は希望に満ちあふれ、新しい三光中学校の仲間として頼もしく感じているところです。三光中学校の学校教育目標は、「優しく 強く 自己を鍛える」です。これについて、大きく2つの話をします。





 一つ目です。優しさについてです。東日本大震災の話をします。3月11日に三陸沖を震源に発生した東日本大震災は、 国内観測史上最大のマグニチュード9.0を記録しました。遠く離れた九州の私たちでさえ、その被害の有様に大きな衝撃と悲しみにくれました。被災者の方たちの苦しみはどれほど深いものがあるでしょう。





 3月の宮城県階上(はしかみ)中学校の卒業式の生徒の答辞の一部を読みます。




「自然の猛威の前には人間の力はあまりにも無力で、私達から大切なものを容赦なく奪っていきました。天が与えた試練と言うには惨すぎるものでした。つらくて、悔しくて、たまりません。しかし、苦境にあっても天を恨まず、運命に耐え助け合って生きていくことが、これからの私達の使命です。」「つらくて・・、悔しくて・・、たまりません」




とひとつひとつの言葉を言うたびに必死に涙をこらえる姿、でも涙はあふれてくる。心も身体も一体になって伝えました。その姿が焼きついて思い出しても胸が熱くなります。




昨年度の三光中学校の保健だよりの中で、「今、何不自由なく生活でき、生きていることに感謝するとともに、「自分に何ができるのか」「何をすべきなのか」を一人ひとりが考えていけたらなと思います。」という文章が掲載されていました。今、私たちが生きていることに対して何をすべきなのでしょうか。新入生も在校生も考えてみて下さい。





私たちは、私たちもそして周りにいる人たちも幸せに豊かに生きるような生き方をしてほしいと思います。



中学生として、温かな心配りができる人になって下さい。気持ちのいいあいさつができること、ひとりぼっちでいる人には、優しく声をかけてあげること、これをしたら、この言葉を言ったら友だちが傷つくであろうと自ら、行動を選択して下さい。先生から注意をされたら、反発せずに、自分の行動を振り返って下さい。できますか。一度の人生、心が潤った生き方をして下さい。それがあなたたちに対する私の最大の願いであり、すべてです。




9年前に三光中学校を卒業したN先輩からおとといの日曜日にメールがありました。航空自衛隊の救難隊に勤務しています。そのメールには、次のようなことが書かれていました。




「3月11日の地震から1ヶ月がたちますね。あの日から被災者の捜索救助にあたっています。現場の悲惨な状況とご遺体等をみるたびに命の尊さを感じます。是非三光中の生徒に命について一生懸命に生きることについて学んで頂きたいです。」彼は、どのような思いで被災者のために活動をしているのでしょうか。一生懸命に生きることについて学んでほしい・・・それは、彼は、現場から見た切なる祈りでしょう。





 今年の始業式で私は、2,3年生に100個の幸せ探しをしようと訴えました。「楽しかったこと」「うれしかったこと」「幸せだと感じたこと」生活記録ノートや日記にしるしてほしいと願いました。100それを体で感じたとき、あなたたちは、きっと人に対する見方、ものの見方が変わると思います。それを一つでも記したとき、担任の先生に見せて下さい。良かったら校長室にも持ってきて下さい。校長先生も心を込めて一生懸命に返事を書きたいと思います。






 二つ目です。強さの部分です。在校生もよく聞いてください。中学校生活いろんな制約がありますが、部活やクラブチームでの活動、習い事、学習など自分が決めたことに打ち込んでください。結果は別であると思います。取り組む姿勢、その途中の過程が重要なのです。






 学習も同じです。先生たちも、4月になってから、いろんな考えを出しながら、171名の生徒に力をつけようと授業での工夫を打ち出しました。3年生では、英語・数学における15名程度の少人数指導、2人の社会の先生によるコラボ社会授業を展開します。1.2年生では、教科によって、可能な限り、2人の体制、3人体制の授業を行っていきます。今まで以上に一人一人にわかりやすい授業を行います。





 お家の方にもお願いします。本年度、家庭学習習慣を定着させるために、「モア ザン ナインティ」を設定しました。つまり、90分以上学習です。何をしたらいいか分からない生徒には、できる限り個人的に学習内容をサポートします。ぜひ、子どもさんが家庭で、90分以上学習ができる環境をつくってあげてください。そして、見守ってあげてください。励ましてあげてください。子どもが変わったなあって思ったら、子どもをうんと褒めて、また、学校にも教えてください。





今日これからの中学校生活を有意義に過ごし、三年間を見通した目標を立て計画的にそして楽しく過ごしていきましょう。中学生の時期は心と体がぐんぐん伸びる時期です。特に未知のものに対する知的な好奇心を働かせるようになって欲しいと思います。どうか成長した人間同士の関係で皆さんが中学校生活が過ごせるよう期待しています。




 保護者の皆様にご挨拶申し上げます。お子様のご入学誠におめでとうございます。本校は先ほど申しました「優しく 強く 自己を鍛える 」の学校目標の中でおあずかりした、かけがえのない大切なお子さまの能力を最大限伸ばせるよう、安心安全な学校の中で、教職員で力を合わせ、心を合わせて全力で指導に当ります。三光中学校に入学してよかったというような学校づくりをしていきます。 





家庭と学校が連携を深め信頼関係を強め、地域の方々のご協力を頂き伝統有る三光中学校のさらなる躍進をめざしたいと考えています。是非、ご協力、ご支援をお願いいたします。




 終わりになりましたが、ご臨席を頂きましたご来賓の皆様、保護者の皆様のご健勝をお祈り申し上げまして、入学式に当たっての式辞と致します。